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№1730 たまには数学もいいかな

№1730 たまには数学もいいかな

 NHKに白熱教室という番組があって、「数学ミステリー」というシリーズがあった。最終回は物理学と数学だ。私は遠い昔、高校生だったころ物理学にあこがれていた。でも、この番組を見て、この方面に行かなくて本当によかったと思う。天才たちの世界は次元を越えている。

 この番組ではラングランズ・プログラムと言って、関係のないはずの分野が関係付いているという研究の紹介だ。最終回は数学と物理学、複数の次元を考えることで数学上予想される世界が、物理学という現実の世界での発見につながったという話だ。シロウト向けの講義で本当におもしろかった。

 数学的アイデアというのは創造性に満ちていて興味深い。私たちがイノベーションと呼んでいることだって、数学的アイディアのいったんのような気がする。こうしたアイディアに日頃から接しておくことは経営者として悪くない。

 たとえば、三平方の定理は本当にシンプルで美しい。これが直角三角形だというのがすごい。私はなんだか奇跡的な気がする。こういうアイディアがイノベーションだ。さらに、直径を一辺として、頂点が円周上にある三角形は常に直角三角形だ。これだって奇跡のような気がしてしまう。


 この説明が番組の正確な説明になるかどうかわからないけど、ちょうどこんな感じだ。数式が図形で表現されているもなんだか数学的だ。

 つまり、同じことなんだけど、次元の違う発想を持つことで簡単に説明できたり、より高度な思考が可能になるという作業を数学は繰り返している。世の中は平らだと思っていたら、曲がった世界もあるだとか、2点を結ぶ直線は1つしかないという世界とは別の世界はあるだとか、いろいろだ。

 こうした、「意外」を楽しむことは本当に悪くないし、シンプルさに「美しさ」を感じることも悪くない。

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