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№1695 もっと地球のことを考えよう

№1695 もっと地球のことを考えよう

 科学の発達によって私たちは宇宙の中で地球の持つ位置や地球の構造、地球上に起こる様々な現象、地球上の様々な生物、生態系を知るようになった。地球上のいろいろな地域に人々が生活していることも知っている。宇宙船から青い地球を見渡すこともできれば、宇宙から見る夜の地球に点在する一つ一つの光に人々の生活が息づいていることも意識するようになった。

 つい最近まではCO2はいくらでも排出できると思っていたら、地球のCO2吸収能力には限界があることが分かってきた。1992年、気候変動枠組み条約が締結されたが、これは地球のCO2吸収能力が有限であることが国際的に承認されたことを意味する。つまり、人類は「大気」でも結びついていて、私たちが日本でエアコン利用することが、北極のシロクマや南太平洋の小さな島々に影響を与えていると私たちは考えるようになったのだ。

 人類の進歩とともに国際社会はかくも密接に関係を持つようになった。私たち人類は地球という限られた資源の中でともに生活しなければならない仲間であるというのが私たち環境派の考え方だ。私たちが隣の人を尊重しなければならないの同じように地球上の人たちを尊重しなければならないと私たちは考えている。なぜなら、私たちの仲間だからだ。私は国際社会においても個人の尊厳や基本的人権は人類が等しく享受できなければならないと考えている。

 人が人として尊重されるためには環境保全だけでは足りない。世界の人々の中にはいわれなき差別、貧困や内戦の恐怖にさらされている人もいる。途上国では環境問題も貧困の問題も、戦争の問題も一つの課題となっている。逆に言えば、貧困の改善がなければ環境の改善もないというのが私たちの考え方だ。

 地球のことを思うというのは、結局地球上にはたくさんの人々がいて、様々な生態系があって、それが一つの地球の中で結びついていると理解するということではないだろうか。地球のために人一人がやれることは限られているかもしれないが、小さな効果も集まれば大きな効果となり、日本だけでなく国際社会を動かす力になることもある。
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