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№1679 自然保護活動の楽しみ

№1679 自然保護活動の楽しみ

 わたくしの事務所では環境問題にも取り組んでいる。特に自然生態系といった自然保護分野に関心が高い。

 自然というと人間の生活と切り離されて議論されることが少なくない。自然と人間、あるいは自然を破壊する人間というように自然界と人間界とは区別して描かれがちだ。確かに人間の文明は天然資源を急激に消費することでなりたっている。

 農耕では広大な土地を開拓するし、水も必要だ。工業にあっても石油や石炭のために大規模な開発を進めている。森林資源の浪費も著しい。今では空気ですら当たり前にある存在ではなくなりつつある。人間の科学力はとてつもなく強い。

 こんな人間の状況だが、私は「科学」が自然を破壊したという考えに立っていない。科学は人間を豊かにした。私たちの思考も豊かにした。しかし、その「科学」が未熟であるが故に、人間は天然資源を過剰に浪費し、今日の「地球の危機」を迎えたのだと考えている。

 もし、人間がもっと賢ければ、目先の利益のために天然資源を浪費することはなかったろう。自然と人間の生活が調和していることが精神的にも、肉体的にも豊かさの指標となると気づいていれば人間はもっと科学的に、理性的に動くことだろう。

 だから、私は各地の自然生態系保護のために活動している。

 私は森の中に入り、そこにいる野生生物たちの生活に思いをはせる。樹木や、草、けものや鳥、昆虫、土中の生物、科学はそれらを思うことを可能にしてくれる。森に入り、私はその一員にはなっていないけれども、友達になりたいと思うことはできる。それを可能にするのは自然科学のおかげだ。

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