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№1588 「昭和精工」のお話,次の機会に備える

№1588 「昭和精工」のお話,次の機会に備える

 中小企業の場合,時代の変化に翻弄されやすい。大企業のように社会そのものを変えてしまうような力も無い。いつも備えなければならないのだが,どんな感じなのだろうか。「ニッチトップ企業論」(白桃社)では,昭和精工(株)社長の次の言葉を紹介する。

   昭和精工業 → http://www.showa-seiko.co.jp/ 

「中小企業は,自社の持っているシーズを世の中に認めてもらうやり方はできない。あくまでも,顧客ニーズに自分がやってきたことで味付けをしていくやり方になる。

 現在,自動車向けよりハードルが高く,部材の高度化が求められる分野で,当社の技術を生かした製品が日の目を見そうな状況にある。当社の実力を知ってもらえば,顧客の新たな開発の初期段階で関わりを持たせてもらえる可能性が高い。

 そのため,10名の営業担当をアルミ缶担当,自動車担当及び新分野担当の3グループに分け,互いに競わせながらアンテナを広げている。また,受身でのままでは情報が入ってこないため,展示会に出展し情報発信に努力している。そうすると,必ず当社の技術を探している人が近寄ってくると確信している。」