番外 別荘生活
籠橋家では毎年北軽井沢の貸別荘を借り,一定期間滞在していた。しかし,子供達が次から次へと大学受験をし,それぞれが2回も大学受験したおかげで,この7年間はお休みだった。 今年は3番目のなーちゃんが大学に入学したので,久しぶりに北軽井沢にやってきた。7年も来てないとずいぶん様子が変わるが,ここの深い森は変わらない。雨の日も多いがゆったり時間を過ごせるのは極楽としかいいようがない。
別荘生活というのはある種の慣れが必要だ。それは,家族とともにどうでもよい時間を過ごすことに喜びを見つける慣れだ。昼間はこもれびの中で過ごし,よるは真っ暗な中で過ごす。一昨日には夜道を歩いていたら大きなフクロウに出くわした。