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№1455 愛されているという実感

№1455 愛されているという実感

「ベスト・パートナーになるために」(ジョン・グレイ:三笠書房)を読み始めています。気になったフレーズをご紹介します。

女性が男性に求めるもの
男性には、ただ単に親身になって話を聞いてくれ、理解と同情を示してくれることだけを望んでいる女性の心情が、なかなか本能的に理解できないのである。
 自分の話を納得いくまで聞いてもらい、理解、同情してもらえた実感できた時、女性は自分が相手愛されていることを確信でき、それだけで愛が満たされ始める。」

 男性の場合、自律的であること、男らしくあれと育てられるようです。女性はいつも誰かに聞いてもらいたい、よりそってもらいたいと育てられるようです。この違いをなかなか乗り越えられないために行き違いが起こったり、愛情が冷めていったりします。
 ジョングレイのこの部分は、男女の差異をよくいいあてていると思います。何でも自分で決めてしまう夫、何でも指示したがる夫、妻の話を聞かない夫、「だから、おまえはどうしろというんだ」といらつく夫、実は夫が妻の救済を求めるサインを見逃し、問題を避けてしまうことが離婚につながることがあります。

男性が女性に求めるもの
「男性は、自分の助力が相手に肯定的な影響を何も与えていないと感じると、その人間関係や生活関係を続けられなくなる。
 男性にとって、自分が必要とされないことはゆっくりとしたペースで死んでいくようなものだ。」

 男女の関係の中で、男性は男性的であることに満足を覚えます。女性が男性を頼らない姿勢を見せれば、男性はやる気を失っていくと思います。たとえば、女性が職業を持っている場合、女性が男性よりも所得が高い場合離婚率は高くなるという統計結果が出ています。男性が常に頼られる存在であらねばならないというのがよい男女関係とは必ずしも思いませんが、実際にそういう関係が今の私たちにはあるようです。