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№1445 「琵琶」2000年の歴史

№1445 「琵琶」2000年の歴史

 中国語の勉強をしていると中国の楽器もよく紹介される。二胡、子箏とかいろいろあってよく分からない。北京や上海に行くと,中国の伝統楽器がよく公園で演奏されていてみんな楽しそうだ。

 琵琶(ピーパー)はすごい。

 Wikiによると,5弦系と4弦系があり,5弦系は無くなってしまったようだ。しかし,正倉院に唯一の現物である「螺鈿紫檀五絃琵琶」(らでんしたんごげんのびわ、)が保存されているということらしい。

 4弦系琵琶は、西アジアのウード、ヨーロッパのリュートと共通の起源を持ち、形もよく似ている。すなわち卵を縦に半分に割ったような形の共鳴胴に棹を付け、糸倉(ヘッド)がほぼ直角に後ろに曲がった形である。

 昔,文学部の友人が弦楽器の起源を調べていたが,なんでもペルシャから西に,東にと展開していったと言っていたがそうかもしれない。「螺鈿紫檀五絃琵琶」には確か,ラクダの絵が描いてあったような・・・

 私の友人にリュートの名手がいて,聞かせてもらったことがあるが,琵琶とは形は似ていても音楽の質は全く違う。リュートには澄んだ美しさがある。

 琵琶の迫力には,アジア人の持つ美意識が表現されている。人の力ではどうにもならない、歴史の持つ厳しい掟があって、それは「天」という中国文化圏の持つ独特の世界観を琵琶は表しているように思う。

 ユーチューブは「十面埋伏」,垓下の戦いの場面を描いたものだ。劉邦項羽が最後の戦いを行い,四面楚歌で有名だ。絶世の美女,虞美人が項羽のために最後の舞を踊り,自ら毒をあおって死んでいる。