№1406 パスツール四分象(産学イノベーション)
科学の基礎研究とその応用についてドナルドストークスが論じた(Pasteur's quadrant/Donald Stokes)。横軸を特定の用途との関連性,縦軸を基礎的であるか応用てきであるかに分けて4つのマス目を作り上げた。 ボーア型 :基礎的で特定の用途との関連性が薄い領域を「ボーア」型,
エジソン型:応用的であり特定の用途との関連性も強い
科学には基礎的であることと,応用的であることの橋渡しが必要である。その模範となるのがパスツール型ということになる。
つまり,パスツールは微生物とか細菌とかいろいろな基礎的な概念を作り上げる一方,実用的な応用可能な研究を進めている。経験的実践的な取り組みをしつつ,一方で基礎的な理論の開発に努めていった。こうした,実務と基礎との橋渡し領域をパスツール型という分類をしたのである。
こうした分類は今日の産学国の連携においてよく利用されている。大学や国家,こうした機関が実際にどのような役割を果たしているのかを理解する上でも重要となる。また,基礎研究からイノベーションが生まれ,社会に応用されていく過程の理解にも役立つ。
このような議論は中小企業分野でどこまで役立つかよく分からないが,中小企業のオヤジが基礎研究の現場に行って,研究者からいろいろ聞くと実はいろいろな応用の方向を見つけ出すかも知れない。
Yes No No Yes Considerations of use?
Pure basic
research
(Bohr)
| Use-inspired
basic research
(Pasteur)
|
– | Pure applied
research
(Edison)
|
名古屋E&J法律事務所へのお問い合わせはこちら