№1367 ちょっとだけ ビジネス戦略用語「経験価値」
「今日から即使える 『最強ビジネス戦略51』」(朝日新聞出版社)が遂に読み終わった。末尾にビジネス戦略用語集があったので、できるだけ紹介したい。要点のさらに要点だから,いいかげんかな。
顧客が消費経験や製品の利用経験を通じて得る,肌で感じる体験や感動のことを指す。
経験価値を経済価値の一つとしてとらえることを「経験価値マーケッティング」と呼ぶ。経験は思い出に残るという特性がある。経験価値マーケッティングでは,この思い出に残る「コト」といかに提供するかが重要になる。
ということで,「経験価値」論では,顧客との共通の価値をつくり上げたり,共通の体験をつくりあげたりすることが重要となる。「思い出」を作ることで,顧客を定着させ,さらに顧客との対話によって新しい商品を出していくというところかな。もっと奥が深いかもしれない。ただ,奥が深く見える問題はへたに考えるとものごとを複雑にしてうまく行かなくなる。ちゅういしなくっちゃあね。
マーケッティング用語集によると
経験価値には次の5つの価値があるそうだ。
SENSE(感覚的経験価値) 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を通じた経験
FEEL(情緒的経験価値) 顧客の感情に訴えかける経験
THINK(創造的・認知的経験価値) 顧客の知性や好奇心に訴えかける経験
ACT(肉体的経験価値とライフスタイル全般) 新たなライフスタイルなどの発見
RELATE(準拠集団や文化との関連づけ) 特定の文化やグループの一員であるという感覚