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№1365 名古屋弁ってええなも

№1365 名古屋弁ってええなも
 ウィキベデァの「名古屋弁」がとても充実しているので驚いてしまった。
 さすが,ウィキペディアはこういう問題には強い。


  「名古屋弁は、江戸時代に当時の新興都市である名古屋なり江戸なりで全国から流入した住民の方言が混交して成立したという、東京方言と共通した歴史をもつ。」

 なるほど,名古屋弁は全国的にはいろいろ言われているが,けっこうテンポもいいし,商人同士,知らない人同士の交渉に向いた言葉だ。名古屋弁には知らない者どうしの緊張を和らげる部分がある。

 「おみゃーさん,これちょこっとまけてちょーすか。」
  (あなた,これをすこし値引きしてくださいませんか。)
 「そりゃあ,ちーとえりゃぁでいかんがね。」
  (それは,少し無理なことですね)

 なんて,やりとりをしていると,緊張感もやわらぐ。名古屋弁には少し,人に甘えるような,おねだりしているような要素があって,この辺りに人の心に入り込んでいこうという商売人の魂を感じるときがある。

 私の考えでは,名古屋弁のルーツは熱田と清洲にあると思っている。熱田はご存じ,熱田神宮で,日本武尊がずいぶん肩入れした神社だ。私の意識では熱田は名古屋のルーツだ。

 そして、もう一つのルーツ清洲織田信長以来の文化があって,安土・桃山時代清洲から今の名古屋城に政治の中心が移り,その後,御三家の一つして尾張徳川が治世した。

 名古屋の文化はやっぱり江戸時代の文化だ。私は徳川幕府の向こうを張った,7代藩主徳川宗春は大好きな藩主だ。倹約倹約なんかじゃだめだ,自由な経済で人を豊かにするという彼の思想は名古屋の今の文化にも影響しているように思う。と私だけが思っているかもしれない。