私は時々自分で自分のことを天才じゃないかと思うことがある。
例えば、大きな事件に取り組む時、なにかしら「これはいけるな」という直感に支えられることが多い。事件処理に何年もかかるが、最初の直感に従って、事件が開いていき、ついにはメディアや社会を動かすような大事件に発展していく。これは事実だ。私の事件は高校の教科書とか、大学の法学部の授業とかで登場する。
私の事務所発展の構想も、なんだかとてつもなく大きくて、文書にできない。私の寿命あるうちにできるだろうかと思ったりする。大きすぎて、うちの若い弁護士にはわからんだろうな。
なーんちゃってね。
【追伸】
「おれは今迄に天下で恐ろしいものを二人見た。それは横井小楠と西郷南洲(隆盛)とだ。横井は西洋の事も別に澤山は知らず、おれが教へてやった位だが、その思想の高調子な事は、おれなどはとても梯子を掛けても及ばぬと思った」(『氷川清話』より)
えっ、だからどうだって。