籠橋家の自宅は丘の崖っぷちに建っているのでムカデが出る。
一昨日シャワーを浴びていたら、足がゴソゴソしている。みると、ムカデが我が足をのぼってきているではないか。
じぇじぇっ!
慌てて振り払い、洗面器の角をたたきつけたら、ムカデの体が半分に切れてしまった。切れたのはいいのだが、頭半分は前に、後ろ半分は後ろに逃げて行くではないか。
じぇじぇじぇっ!
しかし、やがて、頭もしっぽも力尽き、止まってしまった。きっとそのまま死んでしまうのだろうとしばらく放置した。妻にそのことを告げたら、「どうして風呂場にそんなものほっておくのよ、早く外に捨ててきてちょうだい」と大変なおカンムリだ。
そうだな。と思い、風呂場にもどるとどうしたことだ。しっぽの半身は残っていたが、頭の半身はどこかに逃げてしまった。体半分になっても生きていたのか。
じぇじぇじぇじぇっ!
ムカデはすごい。体半分になっていても生き残るつもりなのだろう。中小企業支援の法律家としてはそのしぶとさに見習わなければならないところがあるかもしれない。しかし、半分で生きていけるのであれば、無理して長い体でいなくてもよさそうな気もする。