ちょっとだけ ビジネス戦略「市場シェア目標値」
「今日から即使える 『最強ビジネス戦略51』」(朝日新聞出版社)を毎日1つ読み始めた。「要点だけ」と銘打ち,2ページで1論点,寝る前の3分,1論点はあっという間に読める。できるだけ紹介したい。要点のさらに要点だから,いいかげんかな。
ランチェスター戦略によって「市場シェア目標値」というものを導き出す。
ランチェスターは市場のシェアによって「強者」「弱者」を定義し、強者の戦略、弱者の戦略を導き出す。強者は物量で勝負、弱者は局地戦、接近戦で勝負ということらしい。
そこで、強者は強者の、弱者は弱者の戦略を全うするために、それぞれの地位にふさわしい市場目標値が計算できるというのだ。
中小企業のようにシェアが極端に小さいとどうでもいいかな、などと思ってはいけない。例えば、下請けには下請けの市場がある。愛知県内、東海圏内での市場占有率とか、自分の市場をまず考えてそのなかでの占有率が何かを考えるのであれば役立つのではないだろうか。
グーブマンがランチェスター理論に基づいてはじき出した目標値はこちら。
1, 独占的市場シェア:73.9%
「独占的寡占型」と呼ばれ、首位が絶対的な優位独占の状態をさす。
2, 安定的トップシェア:41.7%
3社以上のシェア争いでは、41.7%以上のシェアを取れば業界内で安定した地位を確保できるとされる。
3, 市場影響シェア:26.1%
市場影響シェアを上回ると、競争状態から一歩抜け出した状態と判断される。業界によってはこの値を取るのがシェアトップの企業であることも多く、2位以下であっても、この値以上のシェアを持てば業界に影響力を持つとされる。
4, 並列的競争シェア:19.3%
複数企業の競合状態において見られる数値で、どの企業も安定したトップの地位を得られていない。この場合、まず26.1%を獲得することが目標となる。
5, 市場認知シェア:10.9%
市場認知シェアを超えると、消費者に純粋想起がなされる。市場においても競合他社からも存在を認められるようになる。
6, 市場存在シェア:6.8%
市場存在シェアを超えると、消費者に助成想起が可能となる。市場に存在することが認められるシェアであり、多くの場合新規参入企業はまずこれを目指すことになる。
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