№1184 暴力団との決別
企業が健全であるときは暴力団が何か言ってくることは少ない。暴力団など反社会的な勢力は何か企業にスキがある時にばい菌のように入り込んでくる。例えば、何か事故が起こったとか、商品に欠陥があった時とか何かあった時だ。
しかし、こうした日常的なささいなことに何か言ってくる場合にはたいした問題にはならない。弁護士など通じなくともきちんと法律通り対応していれば跳ね返すことができる。
問題は社長が不良化した時だ。
不良社長の場合は本当に手に負えない。女性問題やギャンブルなどに手をそめて徐々にお金を使っていく。時には女性のためにマンションをかってやったり、中国、台湾、東南アジアと贅沢な遊びをいっしょにやったりする。
どのくらいすごいかというと、毎月200万円から300万円ぐらいつぎ込んでしまう例もある。資産はどんどんやせほそり、女性が泣き叫んでお金を要求し、さらにお金をつぎ込み、いかがわしいところからお金を借りたりする。
もっとアホウな社長は、自社株を借金の形に差し出したりする。女性やその友人を取締役に入れろとかいう話も出てくる。
私達が暴力団と接する場合、原則として直接的な接触は避けていく。暴力そのものは対応はそれほど難しくない。やくざ風の男が会社に繰り返しやってきてはどなりつけるというようなことは法的手段と警察力で制圧できる。
私達は直接対決することもあるが、彼らは基本的にどなりつけて精神的にまいらせるという考え方なので挑発せずにきちんと対応することで難を逃れることができる。
しかし、阿呆な社長の場合、法律的な手法で暴力団もやってくるのでこれは本当に大変だ。些細なことでも不安があれば顧問弁護士とよく相談して対応策を練っていかないと、手遅れになる。