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ちょっとだけ ビジネス戦略「瀬戸際戦略」

ちょっとだけ ビジネス戦略「瀬戸際戦略」

 「今日から即使える 『最強ビジネス戦略51』」(朝日新聞出版社)を毎日1つ読み始めた。「要点だけ」と銘打ち,2ページで1論点,寝る前の3分,1論点はあっという間に読める。できるだけ紹介したい。要点のさらに要点だから,いいかげんかな。

 瀬戸際戦略は英語で言うと、Brinkmanshipという。妥協すれば、そこそこ得られる。しかし、妥協しなければ、全く得られないか、さもなくば十分な利益を得られるかの選択となるような場合を瀬戸際戦略という。この瀬戸際戦略だが、妥協がなければ「とことん戦うまでだ。」と居直る戦略なのだが、居直られたら困るという状態に相手を追い込まないと役に立たない。

 今の北朝鮮は典型的な戦略だが「無慈悲な攻撃を加える」といくらコミットメントを発したところで、誰も信じてくれなければ役立たない。どうせ、いつものことだろうとたかをくくられてしまう。そこで、コミットメントが本当だということを思い知らさせるためにはミサイルを発射するとか、どこかを攻撃するとか本気を示さなければならない。

 こういったことはチキンレースのようなもので、私達弁護士の間ではしばしばこうした瀬戸際戦略をもって交渉に臨むことがある。今の北朝鮮の様子などは私達弁護士にとっては瀬戸際戦略の教科書のように展開している。空威張りでは瀬戸際戦略も色あせてしまうというところだろうか。