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№1185 ジャズってやっぱりいいじゃない?

№1185 ジャズってやっぱりいいじゃない?
 ジャズは19世紀始まりのころ、ニューオリンズから始まった言われている。当時、黒人は奴隷として扱われていたが、白人と黒人との間の子供も少なからずいた。フランス植民地だったニューオリンズは白人との間に生まれた子供に対しては市民権が与えられ、黒人の血を引く多くの人たちが経済、文化方面に活発に活動していたようだ。

 こうした人たちはクレオール(Creole)と呼ばれていたようで、ニューオリンズにはクレオールたちによるクレオール文化が開花していたようだ。ジャズはこうしたクレオール文化の中で生まれた。市民権を得、経済力も持っていたクレオールの中には白人たちの音楽を学び、白人たちの楽器を扱える人たちもいたのだ。

 ジャズは黒人たちの中で生まれた黒人の音楽というのはどうも正確ではない。この点はブルースなどとはずいぶん違う。ヨーロッパの音楽とアフリカの音楽が混ざり合い、生まれてきた。クレオールという白人の血と黒人の血とを引きつぐ人たちが文化も引き継ぎジャズを生んでいった。

 もちろん、白人の血を引くとは言っても、彼らは黒人の血を引き完全な白人ではなかった。1865年、南北戦争が終わると彼らは黒人として扱われた。皮肉なことに南北戦争後、奴隷制度は廃止されたが、黒人に対する社会的な差別は残ってしまった。

 ジャズの中心地はやがてニューオリンズからシカゴに移っていった。ジャズはブルースとも融合し、アフリカ系アメリカ人の音楽として発達していった。1950年代、アメリカ国内では公民権運動が展開し、黒人の強い自立心とともに高い芸術性も身につけていったと思う。

 チャーリー・パーカーやマイルス・ディビス、ジョン・コルトレーンと1960年代ジャズの黄金期となっていく。やっぱり、カインドオブブルーかな。

      King Oliver's Creole Jazz Band