センター試験が終わって、なーちゃん、数一で失敗したとかで後悔しきり。でも、おねえちゃんの時とはだいぶ違う。おねえちゃんの時はもう、失敗したとか決めてしまいこの世の終わりのように泣いて泣いて、親に相談しては泣き、教師に相談しては泣き、果てはテニススクールのコーチに相談しては泣くという、泣き三昧だった。しかし、なーちゃんはなんかけろっとしている。「うわー、失敗した。」「こんな失敗したことない」とは言うものの、けろっとしている。
「失敗だろうが、なんだろうが、おまえもう第一志望は譲れんだろう。落ち込むことは許されんぞ」などとかなりきついこと言われているが、動揺の色はない。いったい、この子はどうなているんだろうね。男の子というのはこんなものだろうか。本当は、動揺しまくって、ベッドの中で泣いているかも知れない。なーちゃん、きつかったら、こめん。