№1176 中国中小企業と企業理念
去年私達は上海の企業を訪問した。今回の訪問は中国企業の実態に少しでも触れたいというものでいくつかの企業をまわった。今回紹介する企業は上海で健康食品を販売する会社だ。私達はそこで企業お話を聞いた。この企業は海外との取引はない。
この会社は1994年に設立された。事業を順調に伸ばして今日では上海郊外に大きな工場を持ち、ネットのによる通信販売、電話受付による販売と中国全土に健康食品を売っている。
中国の変化は著しく、最初は店頭販売していたが、そのうちスーパーマーケットができ、さらにはインターネットが登場した。また、中国の商品行政に対する管理も年々厳しくなっている。そのため、企業はいつも勉強しなければならないし、変化していかなければならない。
私たちがこの企業に注目したのは、この企業は小さな小売から事業を起こし、徐々に拡大してきた点だ。この会社の企業目標に「“百年老店”是高搏特公司的目标」というのがある。つまり、百年続く店が目標だというのである。そのため、「爱国守法好，诚实守信好，社会贡献好，做一个“三好”」、愛国遵法、誠実守信、社会貢献を三位一体として守っていこうとしている。企業の持続性を目標に掲げ、誠実であることが必要だと言うのである。
会社の事務所を訪問すると、廊下にはたくさんの張り紙がある。見ると、「企業文化」書いてあり、SWOT、4P、4C、4Rと我が国でも同じ言葉か出てくる。PDCAというのもある。その中には「为人民服务」人々のために働く、「想到做到」想えば叶うというような張り紙があったりする。
事務所は清潔にされ、朝礼なども実施していてまるで日本の会社のようだった。企業の持続性を考え、社員教育を実施している。社会に支持されなければ会社は持続しないという考えが浸透していたように想う。聞いてみると、こうした企業は増えているそうだ。
