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№1174 何が何でも生き抜く

№1174 何が何でも生き抜く
 最近、ちょっとしんどい相談が多い。

 製造業の場合、2008年9月15日、リーマンショック後、極端に売上が落ちた。その後、低成長ながら必死になってやりぬいた。そして、生き残ったと思ったら、次は2011年3月11日に震災が起こった。一時的にせよ生産量は急激に落ちた。さらに、2011年10月初めにはタイの大洪水が始まり、自動車産業はまた低迷した。

 大企業はリスク分散を図り、リーマンショック、大震災、タイの洪水と乗り切ったかも知れない。しかし、中小企業の場合、一旦、生産が途絶えるとそのまま生きるか死ぬかというところまで追い詰められてしまう。

 先月と今月、そして来月と3ヶ月生産が落ち込めば、その3ヶ月間、じっとしていても企業を維持できるだけの体力があるとは限らない。借金は払わなければならないし、賃金、家賃、電気代、家族を養うための自分の給料を確保しなければならない。

 こうして、さまざまな試練を乗り切りながら四苦八苦している企業もある。そこへ、2012年9月11日に尖閣諸島の国有化が起こった。日中の対立は激化し、日本の自動車産業は大きな減産を迫られた。愛知県の場合、自動車関連産業があるため尖閣問題による打撃を被った中小企業も少なくない。

 リーマンショック以降の相次ぐ打撃で弱り切り、中には円滑化法によるリスケでやっとの思い出しのいでる企業にとって、尖閣問題のさらなる打撃はけっして小さなものではない。こんな問題を引き起こした石原や野田政権はつくづく罪作りだ。自分のやったことの罪の大きさを理解するべきだ。

 こんな中、私は多くの企業から倒産とのにらみ合いを余儀なくされている企業からの相談を受けている。企業はどんな時にも生き残らなければならない。社長はけっして諦めてはならない。社長は強い生き物でなければならない。社長とはたび重なる激しい嵐にあっても、自分を疑わず生き抜くこととが宿命づけられている生物だ。私の相談はまずそうしたことから始まる。

 この私のブログで、社長を励ますために作ったブログ記事がある。つらいとき、何か訳に立つかも知れません。

 №28 あなたは社長なのだから。必読六箇条。

 №513 生き残りをかけて

 №601 機械屋のオッチャン

 №602 機械屋のオッチャン 2

 №876 勝海舟、青柳の女将の心意気

 №924 社長たちの苦悩、人生の深み