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№1135 秋は赤

№1135 秋は赤
  秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。赤い夕日は秋という感じですね。

 秋の代表格は紅葉。私が京都に住んでいた時、朝早く高雄の紅葉を見に行きました。シーズン中は高山寺は観光客でごった返すのですが、朝早いとほとんどいません。高雄の紅葉は信じられないほど赤い色でした。

 彼岸花は秋の花。河川敷などに大きな群落があって真っ赤になります。彼岸花は葉のないままに花を咲かせます。小さい頃は死体から花を咲かせるのだと聞かされたことがありますが、ちゃんと葉があります。曼珠沙華は仏教から来た言葉で、天界の花という意味らしいのですが、この言葉そのものがなんだか不思議な印象を与えます。彼岸花には草全体に毒があります。


 秋にはカラスウリがなります。ウリ科の植物ですが、秋になるとだんだんと色づき赤くなります。かわいい赤いみはいつまでもぶら下がり、冬になって葉がなくってもツルぶら下がっています。カラスウリは鳥が好きだからカラスとついたという人もいます。しかし、植物の世界でカラスとつくと、たいていは役にたたないという意味に使われます。
 柿も秋に色づき、実が冬になっても残っています。学生のころ、下宿の大家さんのばあさんが、柿は旅人に残すと言って残しておくものだと言っていましたが、本当でしょうか。

 赤とんぼは秋の赤の代表格の一つ。秋になって山から下りてきて群れを作ります。ゴルフ場など広い場所にたくさんの秋あかねが集まる様子に秋を感じる人も多いでしょう。子供のころには普通に見られ、よくとりに行きました。脱脂綿を糸で結び、放り投げるとそれによってきて、糸に絡まり落ちてくるということです。やってみましたがうまくいきませんでした。このころの秋あかねはよく人の手に止まります。