№1010 ちょとだけつらい、なーちゃんの青春
高校三年生になった次男なーちゃんが悩んでいた。普段、悩みなどないかのようななーちゃんだが顔が浮かない。
うちのなーちゃんはまだ携帯電話なのだがiモードでへんてこなサイトをのぞいたらしい。その後、どうも変なメールが友だちとかに来るようになったそうだ。なーちゃんは自分の携帯にウィルスが入ったと信じている。
な「無料ってあったから押しちゃんだけど。」
な「押した後、やばいと思ってすぐ消したんだけど」
なーちゃんはいつになく神妙だ。
お「何のサイトなんだよ。言ってみろよ」
おとうさんは、なーちゃんの悩みよりどんなサイトをのぞいていたのかの方が興味津々だ。
な「うーーーん。」
なーちゃんはなかなか言おうとしない。
お「エッチサイトだろう。」
ウィルスなんかどうでもいいと思っているおとうさんは、さらに追及する。
な「うーーーん。画面でなかったんで。」
なーちゃんはなかなか自白しない。きまじめななーちゃんは「えへへ」と笑って告白するほど肝は座っていない。
ともかく、なーちゃんは自分の携帯がウィルスに感染したんじゃないかと気が気ではない。お父さん世代のおっちゃんたちが、風俗に行ってクラジミア菌に感染したようなものかね。妻には言えんしなあ。もちろん、私は風俗には行きません。
いろいろ聞いてみると、とてもウィルスに感染しているとは思えなかった。変なサイトをクッリクしたので後ろめたかったんだろう。ウィルスより、どんでもない額の料金請求を心配するべきだぞ。