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№985 臭いおなら

№985 臭いおなら
 私のおならは臭い。
 リビングで一発することがあるが、どうも強烈らしい。この前も,座って一発やったあとに次男なーちゃんが私の後ろ歩いていった。「あっ,まずいな」と思ったが遅かった。なーちゃんはいきなり「くさっ,くさっ,」と繰り返し,何か言おうとしたのだが,また「くっさー」と繰り返して黙って離れていった。そこまで言わなくていいものをデリカシーのないやつだ。

 臭いおならは,一発やると,おならの空間ができあがる。ある種の結界のようなところがあって,その中に入ると突然におう。何か,呪われた空間のようになって,なーちゃんなどは結界に入ると無遠慮に「くさっ,くさっ」と繰り返す。他の者を寄せ付けないとはまさしく結界だ。

 この前は,おならのコントロールを誤って,おならガスを自分の前に出してしまった。普段は,軽くおしりをあげて後ろに流れるのようにするのだが,ちょっと音を楽しもうと思って,おしりを上げないままにブッとやったら前に出てしまった。私の目の前におならの結界ができあがり,激臭が私の鼻を直撃した。うーむ。確かに臭い。

 法律上は悪臭防止法というのがあって,フェノールとか,アンモニアとか制限されている。おならはメタンガスがけっこうあって二酸化硫黄,硫化水素なども混じっているようだ。硫化水素は悪臭防止法の指定物質の一つだから,私のおならも規制対象となる。

 肉を食べるとタンパク質がよく分解されて臭いらしい。宇宙船で肉食の人たちがおならをすると大変臭くて困るそうだ。そう,私は肉食獣なのだ。宇宙船ではおならが爆発の原因になるかもしれないというので爆発を抑えるタイプのおならになるように食事には配慮されているらしい。そのおならがまた臭いらしい。

 おならは放屁(ほうへ)と書く。なんかさすがに品のない熟語だ。江戸時代,「屁また」という芸名の男がいて,石段を一発ずつおならして上がっていったらしい。「屁の丞」という女芸人がいて,舞台でおならで拍子をとっていたというからすごい。

 日本ヘモス会はみんなでおならを燃やしてその光を楽しむという変態グループだ。かつて,科学朝日という雑誌があり,そこでヘモス会が紹介されていた。暗い中,ほのかな青白い光が肛門から浮かび上がっていた。しぶいですな。なかなか鑑賞の価値がある。なんでも出すのと燃やすのとのタイミングが難しいそうだ。