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№935 泣いたらすっきりするね

№935 泣いたらすっきりするね
 今日、妻と二人で「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」を見に行ったら不覚にも泣いてしまった。随所に泣かせるシーンがあって、そのたびごとに泣いていて、ハンカチで目を押さえていた。映画館を出てきたら私の目が腫れていた。

 '64というのは1964年で東京オリンピックの年だ。映画では時代の状況がよく出されていて、私の子供の頃がよみがえってくる。路地や商店街、駄菓子屋や新幹線、新婚旅行の雰囲気とこれでもかというぐらい当時の状況が再現されていた。そういえば、こんなことがあったなという感じで、それだけでも楽しかった。

 戦後の荒廃を乗り切り、時代は高度経済成長に突入しようとしていた。世の中にはまだ「家族」の暖かさが残っていて、近所づきあいもあった。誰もが夢を見て、苦しい場面も未来を思いえがくことで乗り切ろうとしていた。

 映画では、中小企業の親父が住み込みの従業員を「親から預かった大事な娘」として扱い、東京のおとうさん、おかあさんとして娘を守ろうとする。売れない作家がと妻、息子が未来に向かって努力しようという場面、いろいろありすぎて語り尽くせない。

 高度経済成長直前、誰もが夢をみることができた時代だった。急ぎ始めた時代の中で、人間らしいリズムを持って生きている人たち、庶民のよさというのが存分に描かれていてとてもよかった。映画を見てずいぶん泣いたら、なんだかすっきりした。