№860 たまには、お魚はいかが。
私は生き物がとても好きで、今でもめずらしい動物や植物を見るとうれしくなってしまう。水族館に行って、ジンベイザメやマンタ、マンボウなどを見て心を癒される人も多いだろう。私は海のお魚で第1級品、リーフィーシードラゴンをお勧めしたい。ちっちゃな魚だが、水族館に行ったら是非、是非、ご覧ください。
リーフィーシードラゴンというのはタツノオトシゴと同じヨウジウオの仲間になる。 体長は20cm-40cmほど。全身の皮膚に枝分かれした突起があって、まるで海藻のようだ。動かず、宇宙をふわふわ漂うように移動する。でもよく見ると、背びれが絶え間なく波打たせて泳いでいることが分かる。
リーフィは "Leafy" で葉っぱ。シードラゴンは "sea dragon" で海龍だ。タツノオトシゴは、「龍の落とし子」で私たちは龍をイメージする。リーフィーシードラゴンも龍がイメージされている。もっとも、生息域はオーストラリア南西部沿岸の浅い海ということだから、西洋のドラゴンでしょうけどね。
水の中は、私たちの世界とは違う。呼吸できない私たちは、水の中に異次元の世界を昔から感じてきた。海にはポセイドンがいて、世界を支配していた。人魚は海の国の住民だった。スサノオノミコトも海に行ってしまった。古来日本には海の神、ワダツミがいて、その宮には美しい姫がいた。
私は水族館で魚をじっとみるのだが、何か、地上の浮き世を離れ、体が浮いてしまうようで楽しい。