№793 夢を支えに
最近、余りに忙しくなってしまって時々心がくじけそうになる。もう、努力はいいんじゃないか、そこそこの事務所で経営すればそこそこの生活水準は維持できる。むしろ、今より生活はよくなる気がする。
ところで、こんな時、私は若い弁護士や、修習生(弁護士の見習い)、法科大学院の学生たちと話しなどするととても元気が湧いてくる。わたくしは、なぜ弁護士になったのか、何をしようとしているのかを改めて考え直す機会になるし、前途洋々の彼らからは学ぶべき点も多い。
私は常に「正義」を心がけてきた。弱い者を助け、強い者に立ち向かう、それが私の弁護士としての理想像だ。私は若い頃から環境問題に取り組み世の中を変えたいと思ってきた。世界史の大きな流れの中に身を置き、世界各地で環境問題のためにがんばっている弁護士たちと仲間でありたいと思ってきた。
私が中小企業問題に取り組むのも、私の中では「正義」の一つだ。中小企業の事業者はとても素直な気持ちを持ち、社会の貢献を考えている。地域の発展や就労に無くてはならない存在だ。多様な生き方を支えているのは中小企業だと思っている。
さて、こうした私の理想は私だけではない。若い弁護士、これから弁護士になろうとする者にも共通の理想が存在する。私の役目は、同じ理想を持った弁護士たちのために、さらに事務所を発展させることなのだと思う。私たちが築き上げてきた者を、次の世代がさらに発展させる、その礎を私は作らなければならない。