金曜日、中小企業家同友会の仲間と韓国料理を食べ、家に帰ってきた。その日の深夜、午前2時から急激に激しい嘔吐が始まった。こんな激しい嘔吐は初めてだ。続いて激しい下痢に見舞われ、苦しくて意識も失いかけた。一人で歩くこともできない状態になり、妻に救急診療所に連れてってもらった。
病院でも一人では歩けないので車いすを用意してもらった。車いすで移動するのは生まれて初めてだ。余り苦しいので、意識が途切れ途切れで、このまま入院か、土曜日と日曜日の仕事はどうしようか。なんか生肉でも食べたんだろうか。はやりの恐ろしい食中毒かなどといろいろな考えが断片的に横切っていた。
激しい症状は18日午前2時から始まり、ほぼ18時間続いた。救急診療所治療室でうんうんうなりながら過ごしていたのだ。外にも人がいるので声を出さないようにしようと思ったのだが、う~、う~どうしても声がでてしまうものだ。
ときどき、若い女医さんや看護婦さんがやってきて大丈夫ですかなどと声をかけてくれたが、苦しくて声が出ない。女医さんも、看護婦さんも目についたのだが、ああきれいな人だな、なんでマスクなんかしてるんだろう、とは思ったもののそれどころではなく、意識が切れて分からなくなってしまった。
日曜日、体はかなり回復したが、終日うんうん唸ってのたうちまわっていた上に、激しい嘔吐のおかげですっかり体力を失ってしまった。頭はまだくらくらするし、体の節々が痛い。もう、こんな体験はごめんだ。本当に死ぬかと思った。