№775 ああ筋肉、おまえは美しい
私は「筋肉」が好きだ。均整の取れた肉体に限りない美しさを感じる。
こんなことを書くと、「おまえにはバラの花がよく似合う。」などと言われそうだ。でも、肉体とバラ、男色と結びつくのは何ででしょうね。三島由紀夫の写真集に「薔薇刑」というのがありますが、なにやら恐ろしい暴力的な臭いがある。あながたバラなら、わたしはユリよ、なんて禁断の会話が聞こえてきそうだ。
三島由紀夫が割腹して自決したのは確か私が中学生ぐらいだったと思うが、本当にいやな気持ちだった。その後、「金閣寺」や「青の時代」を読んだが、気持ち悪くて吐きそうだった。人間の内面には確かに健全さでははかれない不合理な部分があって、自分にもそんなものに惹かれる部分があって恐ろしかった。三島は私の最も嫌いな作家の一人だ。
しかし、それはそれとして最近ではどうでも良くなってしまった。年をとったのだろうか。三島由紀夫も単なる変態未熟児だなと軽く片付けてしまっている。
とは言っても、特にスポーツ選手の美しい肉体をみると本当に憧れる。私はサッカーが大好きなのだがボールを蹴るときの筋肉の躍動は神様を感じてしまう。三島由紀夫のような内面のどろどろした不合理なところはみじんもない。むしろ、内面などどうでもよくなってしまうほど明快だ。サラブレッドが疾走する写真など見ると、いろいろとある人の悩みなどどうでもいい。
これは筋肉フェチではありません。筋肉フェチというとなんか変態じみているな。
練馬変態クラブ(がきデカより) ↓
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