名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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№728 震災不況 3

№728 震災不況 3
 震災の影響で、愛知県の中小企業も大きな打撃を受けている。材料が来なくて仕事にならない。メーカーも含めてみんな止まっているのでやることがない。今回の震災によって日本全体が大きな傷を受けたことをまざまざと感じる。

 余りにも大きな自然の脅威に私たちは自然に対する考え方を根本から考え直す必要があるかも知れない。かつて、私たちの祖先は自然を敬い、畏れ、喜んできた。自然とつきあう作法を私たちは取り戻さなければならないのではないだろうか。

 エネルギーへの考え方も変えてもいいのではないかと思う。自動販売機など無くても私たちは生きていける。コンビニが24時間開いていなくても私たちは生きていける。私たちはもっとコンパクトな無駄のないコミュニティで生きる選択肢もあるのではないかと思う。

 大企業は必要な存在であることは疑いない。グローバリゼーションだって歴史の流れだ。大企業は社会経済の骨格として、自由競争の枠組の中で大いに発展して欲しい。私たちは大企業という大きな「道」を利用してコミュニティが発展するのがよいのではないかと思う。コミュニティがあって、大企業がそれに奉仕するように活動するのがよいかと思っている。

 しかし、私たちの生活はコンパクトな社会でよいかと思う。上下水道もコンパクトな社会の中でまかない、電気もできるだけコンパクト単位でまかなっていく。人々は歩いて生活でき、自然生態系も身近に感じることができる。便利なものはたくさんあるが、無駄なものはない。お日様とともに起き、お日様とともに休む。人々は人生の余裕を楽しみ、一方で、マクロな経済活動、事業活動も考える。コンパクトな社会はリスクも分散されるので災害にも強いことだろう。

 こういう社会を高度文明社会と言うのではないだろうか。