名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№695 美人

№695 美人
 史記を読んでいるとよく「美人」という言葉が出てくる。後宮などに仕える女性たちで大王の覚えめでたき女性たちは美人と呼ばれていたらしい。紀元前の世界にすでに私たちが使う「美人」というのがあったというは驚きだ。
 
 ともかく、美人はいい。私は物心ついたころから、今日まで女の人のことばかり考えてきたような気もする。街を歩いていても、20人に一人ぐらいは惚れてしまうかも知れない。最近は枯れてきたかな。
 
  私の敬愛する夏目漱石先生もこんな風に書いている。
「元来主人は平常 枯木寒巌 ( こぼくかんがん ) のような顔付はしているものの実のところは決して婦人に冷淡な方ではない、かつて西洋の或る小説を読んだら、その中にある一人物が出て来て、それが大抵の婦人には必ずちょっと 惚 ( ほ ) れる。勘定をして見ると往来を通る婦人の七割弱には 恋着 ( れんちゃく ) するという事が 諷刺的 ( ふうしてき ) に書いてあったのを見て、これは真理だと感心したくらいな男である。」(猫より)