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№690 きもかわ? ハダカデバネズミ

№690 きもかわ? ハダカデバネズミ
 一生を地中で暮らすアフリカのネズミだ。私は自分に子供ができるまでこんなネズミが世の中にいることを知らなかった。長男ひーちゃんが幼児だった頃、動物絵本に紹介してあった。絵本というのは本当に専門性が高い。自動車、電車や恐竜などの絵本には「おかあさまがたへ」という解説があるが、それらは驚くほど高い専門性を持っている。
 
 ともかく、この気持ちの悪い動物は、なんと一族の中で女王ネズミしか子供を産まないのだ。生まれた子供はみな兄弟で、働きネズミや、子育てネズミや、兵隊ネズミと役割分担する。しかも、ネズミのくせに27年の寿命を持っているらしい。ガンにもかかりにくい細胞らしい。
 
 
 だいたいほ乳類というのは子育てに喜びを感じるタイプの動物のはずだ。子供に乳を飲ませ、保育するのは母の喜びではないか。それが、お母さんの子供とはいえ、他の個体の子供を育てているのは変だ。こういうのを真性社会性というのだそうだ。これは価値観の違うほ乳類だ。
 
 遺伝子を残す競争をシミュレーションしたとき、地下という閉鎖社会に生きる生物は、自分の子供を育てるより母系の一人の母の子供を育てた方が遺伝子を残しやすいのかもしれない。