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№650 ハーちゃんの人生

№650 ハーちゃんの人生
 浪人生のハーちゃんの緊張が高まっている。
 彼女は午前6時に起きて,30分ほどジョギングをして勉強を開始する。たぶん、2時間ぐらい勉強して,予備校に行き、予備校修了後にまた勉強して、暗くなってから自宅に帰り、30分ほどで食事をしてまた勉強をしている。
 
 最近の口癖は「早く、大学生になりたいなあ。」というものだ。彼女はこの1年、予備校に通って大学生活に憧れてきた。自分の将来像を考えるには十分な時間だ。たぶん、1年かけて大学に入ったらこんなことがあるだろう、自分は何をするんだろうかと少しづつ考えてきたことだろう。
 
 彼女は部活をしたいという。生命化学を研究したいという。キュリー夫妻のように研究者同士の夫婦も憧れるらしい。けさは研究成果で特許をとれるんだろうかなどとも言っていた。大学に入ったらボーイフレンドができるかしらとも考えているらしい。
 
 どんな苦境にあっても、そのときにしかできないことをきちんとすれば人生には無駄はなくなる。振り返って無駄ではなかったと思えれば、今は幸せな人生なのだということになる。不幸にならないための人生の極意を、ハーちゃんは浪人生活で少しは身につけることになるかも知れない。