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№643 金は銀行にある。その1

№643 金は銀行にある。その1
 来週12月11日、名古屋E&J法律事務所では中小企業向けのセミナーを開催する。
 
   → セミナーの紹介はこちら  http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/33711875.html

 債務対策がそのテーマであるが、そのことを考えると気持ちが萎えてくる。借金というのはどうも後ろ向きで扱いづらい。やっぱり、「金は銀行にある」というのがいいかな。
 
 当事務所のモットーは戦略的な法律実務だ。戦略的とは事業を維持し、発展させる展望をもってものごとに臨むという意味だ。今は後退しても、未来は違う。どんなにマイナスなことがあっても将来への種を必ず宿すというのが私の事務所の基本的考えだ。
 
 金融交渉と言うとき、慣れてしまえば日常的な作業だ。しかし、そんな中にあっても企業の持続や発展をかけて事業者たちは日々奮闘している。銀行からの格付け向上のためにいろいろなやりとりをする。
 
 それは事業の展望を常に見いだす努力そのものだ。事業を維持し、いずれは発展させるチャンスを持つことが社長の役目と割り切り、自社の事業への魅力に銀行を引きつけていく。そこには一体、どんな努力があるだろう。
 
 「困ったら銀行がある。」、「金は銀行にある。」、「銀行はうちから逃げられない。」とは、ある知り合いの事業者が言っていたのだが、これはまた豪気な言いぐさではないか。もちろん、「平成の借金王」などと自嘲気味に自慢するお馬鹿さんもいる。違いは、戦略だった銀行交渉があるかどうかだろう。
 
【→ 次に続く】