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№627 誰でもできるグローバリゼーション

№627 誰でもできるグローバリゼーション
 本日は、愛知中小企業家同友会、愛知経営フォーラムがありました。参加した事業者数は実に1100名となり、大盛況でした。私はグローバリゼーションをテーマにした分科会を担当し、実に充実したものとなりました。
 
 今回企画での問題意識は融合化するアジア市場です。外需、内需との区別が徐々に薄れ、時にはアジア
内需」と比喩されるところまで来ています。日本に居るかどうかにかかわらず、海外の商品、人材、資本はやってきます。市場経済の特徴は、低コスト、高品質に向かって動いていきます。そんな中、私たちは何をしたらいいのでしょうか。
 
 今回の企画では、やはりアジア進出が重要なテーマとなりました。低コストの軸に太刀打ちするには高品質の軸しかありません。この2つの軸を両方利用しながら、アジア市場の中で生き抜いていくのが、私たちのやり方ということになるかと思います。
 
 そんな中、今回の企画では私たちは「誰でもできるグローバリゼーション」をテーマとしました。融合化するアジア市場に対する参入は決して特別なことではありません。お客さんたる日系企業の要望を探り、その需要に対応する品質と低コストを提供する。果敢に宣伝してお客さんの引きつけていく。中国人であろうが誰であろうが、心を持って接して組織を築き上げていく。誰もがやっていることを、中国、タイ、ベトナムと実践していくことでグローバリゼーションは実現すると私たちは思います。
 
 企画では大阪ウェルディング工業社の魚谷さんに講演をお願いしました。最初は5人の中国工場で出発して徐々に拡大していく。3年かけて20人にし、さらに飛躍を勝ち取っていく。中小企業の海外進出はまさにこのようにあるべきだと思いました。何億もの投資を行うのではなく、1000万円から5000万円程度かけて徐々に、進出し、リスクに対応していく。そして、始めたからには何が何でもやりきる気持ちでアイディアを作り、行動し、現場に飛び込み実践する。
 
 「誰でもできるグローバリゼーション」とは融合化するアジア市場の一員として、中小企業として当然なすべきことをするというが今回の結論でした。