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№615 もう森へなんかいかない

№615 もう森へなんかいかない
 私たちが同人誌を発行した頃、メンバーにNICOというペンネームの女の子がいた。彼女が私たちに参加したのは彼女が18才の時だった。彼女は自我に対する強い関心を持っていた。たぶん、自分のうちに潜む幼さとの決別を望んでいて、それを打ち殺そうしていたような気がする。彼女は太宰を愛し、自殺を夢見る内容の短編を書いていた。
 
 FRANCOISE HARDYフランソワーズ・アルディ)の「もう森へなんか行かない」はアルディのヒット作だが、NICOがその評論を書いていた。その内容は今では忘れてしまったが、アルディの歌はNICOにふさわしい。この歌を聴くと、「森へなんかいかない」と泣いているNICOを思い浮かべる。
  
  わたしたちはもう、
  スミレを探しに、森へなんか行かない
  今日は雨が降って
  わたしたちの足跡を消してしまうから
  それでも、子どもたちは
  しっかり歌をおぼえている
  でもわたしにはそれがわからない
  でもわたしにはそれがわからない
 
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