2010-09-11 №581 祇園精舎の鐘の声 エッセイ(音楽) №581 祇園精舎の鐘の声 臣安万侶まおさく、いづれの御時にか、山路をを登りながら、こう考えた。国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。つれづれなるまゝに、日暮らし、祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり。月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。この道はいつか來た道、ああ、さうだよ、あかしやの花が咲いてる。春はあけぼの、行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。神は「光あれ」と言われた。すると光があった。そういう人に私はなりたい。 琵琶演奏 「祇園精舎」 ~伝統音楽デジタルライブラリー