№507 The responsible worker (1)
ドラッカー「マネジメントⅡ」161ページから285ページにかけては人の管理について述べている。私にとっては非常に重要な意味を持つ。そこで、改めて内容を整理しておきたい。
ドラッカー「マネジメントⅡ」161ページから285ページにかけては人の管理について述べている。私にとっては非常に重要な意味を持つ。そこで、改めて内容を整理しておきたい。
人は利益だけで誘導されない、人は罰だけで動機づけられない。やりがい、達成感こそが重要であるという。それは、人と職場の「関係」を通じて分析される。
そんな当たり前の話なのだが、「マネジメント」のテーマとして客観化し、さらに実践的なシステムとしてそれを具体化することは至難の業のように思える。なぜなら、常にニュアンスの問題、ファジーな人間関係の問題としてあらわれるからだ。
19章 仕事と労働(Worker and Working :Theories and reality)
20章 サクセスストーリー:日本、ツァイス、IBM
21章 責任意識の強い働き手(The responsible worker)
20章 サクセスストーリー:日本、ツァイス、IBM
21章 責任意識の強い働き手(The responsible worker)
ドラッカーは最初にダグラス・マグレガーのX理論、Y理論に論及している。X軸は人を「アメとムチ」によって行動させるという考えであり、「たいていの人は責任を持った行動ができないため、誰かが注意を払う必要がある」という考えが前提になっている。
Y軸は達成感や責任によって人に動機付けを与えるものだ。「人間は成熟した存在でありたいと願うものだ」という考えが底流にあるという。マグレガーではY軸こそが大切だという。
(次号に続く)