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№497 仕事をプロセスとしてとらえる。

№497 仕事をプロセスとしてとらえる。
  ドラッカー流の管理は働き手が最良の仕事ができるよう配慮すること、ルール作りをしてくことである。人を規制して監視するものではない。適切な管理によって人は能力を伸ばし、生き甲斐を感じ、生産性は伸びていく。
 
 ドラッカーは仕事をプロセス(process)としてとらえる。プロセス全体をいかに管理していくかはマネジメントの重要なテーマである。マネジメントがうまくいっているかどうかは現実に効果が上がっているか、最終的には「利益」を生み出しいるかどうかによって検証されることになる。
 
 しかし、なぜ仕事をプロセスととらえるのだろうか。
 
 それは仕事は様々な工程、ユニットの連続であったり、組み合わせだったりするからだ。つまり、様々単位を体系的に順序立てたり、組み合わせて、仕事全体を完了させていくという過程を経ているということだ。
 
 そこには仕事をする上での基本的思想があり、基本的なルールがあり、それに従った行動がある。仕事は体系的に順序だった過程だから、プロセスととらえる必要がある。業務は体系的なものだ。
 
 このプロセスを組み立てる上で基本思想は事業理念に関わる。保険会社では「請求から24時間以内に支払う。」というルールが設定されたとしよう。その場合は、いつでもどこでも顧客の要求に即座に応えるという理念があって、この理念に従って作られたルールということになる。理念を下に、仕事というプロセスの方向性が決められ、作業が決められていく。