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№455 落ち込むな、がんばれ

№455 落ち込むな、がんばれ
 私は職業柄、いろいろな人の相談を乗ることになる。多くの依頼者は心配があるから弁護士に相談する。私たちは常に前向きになるよう話をしなければならない。
 
 先の見通しが立たなくて苦しんでいる。
 業績が急激に悪化してしまう。
 資金繰りができない。
 
 社員の行く末を考えると、解雇によるリストラはできない。
 本音ではあの社員を解雇したい。
 会社の規模を思い切って小さくしたらどうか。
 
 思い切って人を雇い入れて、攻勢に出た方が賢明だろうか。
 商売の活路をどこに切り開いたらいいだろうか。
 
 弁護士はこんな簡単には結論が出ない相談を受けることもある。相談する側もなんだか、難しいだろうなと思っていることは分かっているのだが、話をせずにはいられない状況があるのだ。
 
 そんな時、私は常に原則に戻る話をすることにしている。
 あなたは社長なのだから、ぶれない姿勢が求められている。
 それは職業的な義務だ。
       
① 会計を明瞭化する。
 自社がどのようになっているか正確に把握できるようにする。把握できるだけでは意味はないが、把握によって必ず行動する気力が湧いてくる。
 日々の固定経費のどこを小さくできるか整理する。
 固定経費の節減は実際にはしれているが、小さなことにもこだわることで困難に立ち向かう気概を養うことができる。
 
② 営業を分析する。
 日々の収入を分析してどこが利益を生み出しているか考える。自分の得意分野がどこか、不得意分野はどこか、それについての詰めの甘さがないか、といったことだ。そして、行動せよと自分で自分にはっぱをかける。「まだ、詰めが甘いかもしれませんね。」
 
③ 組織を分析する。
 社員の気概を作っているか。社員は会社を理解しているか。社員は十分働いているか。社員はあなたについて行くか。いろいろある。  
 
[ №28 あなたは社長なのだから。必読六箇条。 ]