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№432 産業遺産 (Industrial Heritage)

№432 産業遺産 (Industrial Heritage)
産業発展の礎となった財産のことを産業遺産というらしい。ウィキによると、国際産業遺産保存委員会(the International Committee for the Conservation of the Industrial Heritage, TICCIH)というものがあって、産業遺産の保存を広く訴えているということだ。

このブログでも産業遺産ソルトシティの記事などを紹介した。
http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/25747138.html 
 http://blogs.yahoo.co.jp/lawyerkago/25593571.html 

産業革命以降、人類は大きく変化した。蒸気機関から始まって、やがて化石燃料の時代になって今日に来ている。化石燃料の爆発的な利用は、今では地球の大気そのものの組成を変えるまでになっている。ちょっと前まで、土佐から江戸に行くだけでも決死の覚悟だった時代からすれば、大変なことだ。

私は産業が美しい文化と生み出す必要があると考えている。それは産業が公害を生み出し、過酷な労働を生み出し、人を傷つけてきたからだ。しかし、本来は両立するべきだし、そうでなければならない。産業が人の幸福に奉仕するものである場合には美しい文化を生み出すのではないかと考えている。

産業の変化は人のあり方そのものに大きな影響を与えた。産業革命以降、生物としての人の生理を超えて、人は活動している。かつては夜になって暗くなれば人は寝て、朝になって明るくなれば人は起きるという生活だったのが今はどうだろう。私は6時間は寝ることにしていると言ったら、それは「寝過ぎ」という人もいる。夜の時間を考えれば、人はもっとたくさん寝ていいはずだ。

これは産業のあり方そのものが問題なのであって、人の生活に奉仕するべき産業や科学技術がそのように機能していないからだろう。人は快適に、不自由なく生きていきたい願っている。疾病などもからも解放されたい思っている。科学技術は常に人の生活が充実するように発展するべきだといのが私の考えだ。

科学は暴走しやすく、社会や人を傷つけやすい。それをコントロールするのが法ではないだろうか。鉄腕アトムが人間の心を持ったように、鉄人28号が正太郎君によってコントロールされたように、法が暴走しやすい科学をコントロールするべきだと考えている。法は科学の暴走をコントロールし、美しい文化は科学の人の生活への奉仕をコントロールする。