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№366 ほう れん そう

№366 ほう れん そう
 報告、連絡、相談は組織運営の基本だ。私はこれを「ほう れん そう」と呼ぶのはなんだかおやじギャグみたいでやだなと思うことがあるが、やはり大事だ。

 当事務所では新件依頼の統計をとっている。そのお客さんがどのようなルートで当事務所に来ていただいたか分かるようにするためだ。

 このような統計の常として日々、データを集めておかなければうまくいかない。たまればたまるほど追い詰められていく。
 ところが、担当事務局はこれを怠っていて、4月から今日まで付けていないことがわかった。彼女は非常に忙しかったのだ。

 私は事務長に対して、問題を明らかにするように求めた。
私「統計がとれていないということはどういくことだ。」
事務長「すみません。把握できていませんでした。」
私「○○が統計をとっていないことを把握できてないのはどういうことだ。」

 問題点は、部下ができていないことを把握できてなかった点だが、管理職だって、何もかも把握できない。いちいち細かく小姑のように口出しすることは職場にとってマイナスだ。

 事務長の問題点は部下ができていないことを、自主的に報告していないこと、そのような雰囲気ができていないことだ。当人ができなければ、別の手段を考えれば済むことだ。それに、事務長に、担当者を部下だ、自分が責任もって管理しなければならないという認識が希薄だった点にも問題がある。