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☆№310 うんこの話

☆№310 うんこの話
 快食快便。健康なうんこが人生の秘訣だ。などと言うやつはどんな世界にの必ず一人はいる。私の友人弁護士にも、「うんこ」という言葉をうれしそうに使うやつがいる。確かにね、うんこは大事ですけどね。「うんこ」と言ったときの反応を喜んでる様子は、なんだか変態露出狂に通じるものがあるぞ。などと言おうものなら、うんこ学の反論にあう。いるよね。こういうやつ。

 長男が生まれて、乳児のころ、うんこは大切だった。初めて子供を持って、ぬれティッシュで子供のうんこを拭くのは親の喜びだった。子供の両足を片手で持って、小さなお尻を拭いてやったものだ。子供が便秘になってしまって、おなかが張っておろおろしていた。綿棒で肛門をこちょこちょやると、うんこが出てきて、うんこだ、うんこだと妻と一緒に喜んだ。ひーちゃん覚えているかい。

 私の母の実家にはかつてはぼっとん式の便所があって、底をのぞくのが怖かった。のぞいてみるとうんこがいっぱいたまっていて、妖怪が出てきてもおかしくない。トイレの花子さんはこんなところから生まれてきたかもしれない。そういえば、私の小学校にも、その昔、子供がはまって死んだという伝説の便所があった。子供心にぼっとん便所で死んだんじゃあ浮かばれまいと思っていた。

 学生のころ、京大の女子寮に忍び込んだやつがいて(京大生ではありません)、なんと、ぼっとんトイレの中に忍んでいたらしい。つかまった全身うんこまみれの変態男を放水して洗った。という,まことしやかなうわさが学内に出回った。忍び込んだやつにも驚いたが、女子寮はそんな便所だったのかと驚いた。あれは本当だったのだろうか。

 友人に野生生物の研究者がいて、うんこは大切だとしつこく言っていた。山を歩き、動物のうんこを集める。ビーカーにうんこを溶かし、うんこの成分を分析するのだそうだ。でも、あるとき、ビーカーに溶かしたら、糸こんにゃくが出てきて人間のうんこだと分かったことあったそうだ。研究室は大笑いだったらしいが、人のうんこは汚いと彼女はつくづく言っていた。

 平安時代を舞台にした芥川龍之介の短編に、やんごとなき女性に恋い焦がれた男の話が出てくる。男は女性のうんこを見れば思いを断ち切ることができるかもしれないと思い、うんこ入れの箱を下女から奪った。しかし、うんこは美しく、よいにおいがしたそうだ。主人公はうんこを食べてしまったが、この世のものとは思われない味がしたらしい。ゲゲッ。

 仏教に女は糞を入れる袋だと思えという修行がある。私に言わせると、とんでもない修行だ。世俗の私はとてもそんなことはできない。きれいな人はやっぱりうんこはしないはずだ。

 以上、うんこの話でした。失礼しました。