名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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☆№275 商売をしてみたい

№275 商売をしてみたい
 中小企業ブログを初めて1年が経過がした。
 中小企業のことばかり考えていると自分でも商売をやってみたくなる。

 私の事務所では環境問題に取り組んでいる。特に野生生物の保護や自然環境の保全に取り組んでいる。日本の山河や砂浜が日に日に失われていく様子は本当に悲しい。自然の中にあって野生生物と出会うと癒される。

 こうした活動をしているため,全国各地で自然保護活動をしている人たちと仲良くなっている。中には農業を営んでいる人もいる。もちろん有機農業だ。都会の人々に農園を開放している人もいる。川辺川の大きな鮎を販売している人もいる。CO2を減らすため,林業で工夫している人もいる。自然の物を利用した装飾品を作っている人もいる。みんないい人ばかりで,売られている商品も水準が高い。

 アマミノクロウサギという奄美大島にしかいないウサギを知っているだろうか。私はある時,ウサギを原告にして裁判をした。この裁判は大当たりで,全国で報道された。NHKはこの裁判のために特集番組を組んだ。九州の新聞社は特集記事を連載させた。全国の人たちが注目し,たくさん支援をいただいた。そうした支援をしてくれる人たちは,地元では自然保護のための商品を応援していることが多い。

 私の事務所は今でも野生生物を保護するための裁判を続けている。支援者は全国に及ぶ。有機農法で作ったデコポンを支援者に宣伝してくれたら,その1割を私達の裁判のために寄付してくれるという農家もいる。これは意外と運動には助けになっている。

 つまり,私のしたい商売とはこうだ。
 自然保護活動をしている農家,事業者の商品の中から選りすぐりを選んで,カタログ化し,自然保護訴訟を応援してくれている人たちに通信販売をしてはどうかというものだ。自然保護訴訟を応援してくれるくらいだから,まじめで,誠実であることは間違いない。そうした信用をブランド化するのだ。まじめさ,誠実さ,安心に商品としての質の高さが加われば,支持を得られるのではないだろうか。自然保護訴訟には関心が無くとも,商品には関心があるという人が結果として自然保護を応援してくれるかも知れない。

 実は,既に始めている。
 私の事務所には「自然の権利」基金という環境保護団体の事務所があって,熊本のデコポン,秋田の有機米,京都のシュトーレン(冬季限定)の販売を始めている。本当に試験的なものだが,けっこう手応えがある。