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№271 モクモクファーム

№271 モクモクファーム
 モクモクファームは農事組合法人だ。
 この日曜日にモクモクファームに奥さんといっしょに行ってきた。この事業は1983年に三重県伊賀の里の豚のブランド作り農業から始まった。なんのことはない農村で始まった事業は,徐々に発展した。そして,今日,伊賀の里に農業テーマパークとして年間50万人を集めるまでになっている。

 最近では,名古屋市内にも「農業」をコンセプトにしたおしゃれなレストランを開業し,若い女性や,主婦の間で圧倒的な人気を博している。三越や,ラシックなどの名古屋の一流デパートのレストランでは長蛇の列ができている。

 おしゃれなレストランを訪れた人たちは,伊賀のモクモクファームにも行ってみようということで,これがファームの宣伝効果にもなっている。モクモクファームのお客さんは若い家族連れが圧倒的に多いが,指の先がキラキラペイントされ,高いヒールを履いた若い女性も時々見られる。モクモクが持っている「文化」が幅広く支持されていることが分かる。

 モクモクファームでは専務の吉田さんにもお会いし,農場の経営についてもお話を伺った。彼の話によると運動と営業とのバランスが重要だという。あるいは商品の持つ説得力が必要だとも言う。「金の臭いがしたらあかん」とも言っていた。農業に参加したいという気持ちや,おしゃれでありたいう気持ちや,安全な食品が世の中に広めたいという気持ちや消費者の気持ちは多様に混在している。そうした,良心的な消費者と共に育つという感覚が,これらの言葉に表れているのだろうと思う。

 モクモクファームの売りは良心だけはない。したたかな経営戦略,実行力もある。