名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

№260 ホテルカリフォルニア

№260 ホテルカリフォルニア
 お友達のオトッピーさんが仕事の関係でホテル住まいを経験している。ホテル住まいと言っても,仕事の関係だからかなり大変なことだろう。ホテルは「旅」の途中なため,この言葉は文学的だ。宿泊者それぞれには人生があるのだが,その人生を知るすべはない。

ホテルは異邦の地であり,無関係な人々が交錯する場所だ。


夕闇の砂漠のハイウェーで
冷たい風を髪に受け
On a dark desert highway
Cool wind in my hair
・・・・・・


ようこそ,ホテルカリフォルニア
かのすばらしいところ,(すばらしいところ)
すばらしい外観
Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face

ホテルカリフォルニアは過ぎ去ってしまった遠い時代を暗喩する。ホテルというのはそういうところだ。日常からは遮断され,いつもそばにいる家族も,地域の人々も,職場の人々もいない。孤独に一晩を過ごす。「旅人」はホテルにいる今なら,遠い,あの時代に戻れるかも知れないという気持ちになる。



わたしは,キャプテンにわたしのワインを持ってきてほしいと頼んだ。
彼は,言った。「私どもの店には1969年以来,そのお酒(スピリット)を用意しておりません。」
So I called up the Captain
Please bring me my wine
He said
We haven't had that spirit here since 1969

1969年までの精神(スピリット)はすでに死にたえ,いまはもう戻れない。私たちは戻ることのできない囚われ人であると歌詞は続く。ホテルカリフォルニアには若く,創造に満ちた時代への郷愁がある。それは,精神の破滅をももたらすかも知れない程に強く,狂おしいものだ。