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№165 天下布武

中小企業法務ではありません。 №165 天下布武
 
 尾張と言えば,織田信長豊臣秀吉徳川家康。薩摩の西郷隆盛や,土佐の坂本龍馬と時代を築いたky郷土の英雄たちは今でも自分たちの誇りとなっている。関羽張飛も中国では神様になって拝まれているそうだ。モンゴル人たちの話を聞くと,彼らはジンギスカンの末裔として誇り高い。

 確かにそうだ。織田信長のような傑出した革命児の物語を読んだり,聞いたりすれば,何となく胸がわくわくしてくる。自分も織田信長のように時代を変えてみたいと思ってしまう。天下布武も悪くない。

 私がまだ少年であった頃,もう何十年も前だが,月光仮面七色仮面鞍馬天狗が英雄だった。私は月光仮面に完全に同化し,風呂敷をマントに,何か訳の分からない布をあたまにぐるぐる巻いていた。結局のところ,織田信長の物語に胸を躍らせ,世界を変えてみたいというところも,この幼児体験とほとんど変わらない。

 私は信長や龍馬のようになりたい。坂本龍馬だってただの浪人だったではないか。劉備玄徳は,もとをただせば,むしろ売りではないか。漢の高祖はならずものだった。世界の情勢は大きく変わろうとしている。小さな沸騰石で世界が突然沸騰するかもしれないのだ。私は法を武器に世界史の心臓に触れてみたい。

  経営者はリアリストだが,いつも夢を描いている。天下布武と聞いて,自分もその後を追いたいと思うか,英雄の話は自分とは全く別の世界ととらえるかは,経営者であるかないかの分かれ目ではないかという気がする。