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№95 ジャズは特別。歌謡曲はくだらん。

中小企業法務 №95 ジャズは特別。歌謡曲はくだらん。
 音楽ファンの中でもジャズファンは特別かもしれない。そんなことを言うとクラシックファンだって特別だぞと言われるかもしれない。確かにそうだ。ロックだって,ポップスだって特別だ。うちの娘は歌謡曲が好きだが確かに女子高生の嗜好は特別だ。歌手の名前を知らなくたって,「えー,お父さん知らないの」などと言わなくたっていいじゃないか。何も笑うほどのことじゃないじゃないか。そんなものはくだらん。

 好きな世界に入り込むと自分だけが特別で,その他のジャンルは「その他」とひっくるめられて個性を失ってしまうから不思議だ。世の中には日本人と外国人しかしないと思いこんでいるのと似ている。こういうのを独りよがりというのだが,音楽の場合,人生と結びついていることが多いのでこういう独りよがり,自分しか分からない世界が許される。ビートルズだって,レッドツェッペリンだって,ユーミンだってサザンだってみんな自分だけのビートルズだ。これははっきり世代が分かりますね。

 でも,ジャズは特別だ。特に50年代後半から60年代にかけてのジャズは特別だ。チャーリーパーカーとマイルス・デイビスは特別だ。チャーリーパーカーのチュニジアの夜は特別だ。あのアフリカ象の鳴き声のようなサックスが出てくると私の赤い闘争心が引き出される。マイルス・デイビスの中でもカインド オブ ブルーは特別だ。私が聴いているときに誰かが話しかけてくると,なんでおまえも聞かないんだと腹が立つほど特別だ。あのアルバムを聴いていると青い闘争心が湧いてくる。などと学生時代は言っていた。