名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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経営学の諸問題

№1172 ブレイン・ストーミング7つのルール

№1172 ブレイン・ストーミング7つのルール IDEO(アイディオ)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社だ。 人間工学、機械・電気・電子工学、ソフトウェア工学、工業デザイン、インタラクションデザインの分野…

№1168 内生性:何が本当の原因か

№1168 内生性:何が本当の原因か 経営学の本を少しずつ読んでいる。 第6章に至り、「内生性」という言葉が出てきた。これは単純に言うなら、現象だけにとらわれないで、隠された動機、原因に思いを馳せよ、という意味になる。 この本では「独自資本進出は海…

№1153 アビリーン(Abilene)の逆説

№1153 アビリーン(Abilene)の逆説 ある八月の暑い日、アメリカ合衆国テキサス州のある町で、ある家族が団欒していた。そのうち一人が53マイル離れたアビリーンへの旅行を提案した。誰もがその旅行を望んでいなかったにもかかわらず、皆他の家族は旅行をした…

№1129 集団の分析と成長

№1129 集団の分析と成長 私はE.H.シャインのプロセスコンサルテーションを重視している。それは組織を実際に動かすための人々の心の動きを研究対象にしているからだ。 組織は戦略に従う。事業戦略によって組織は作られていくが、いかなる優秀な組織体制を作…

№1206 なぜ、そのグループはここに集まっているか?

№1206 なぜ、そのグループはここに集まっているか? もし、私が取締役会、あるいはスタッフミーティングに招かれ、何らかのアドバイスが必要であるという場合、私は、「なぜ、そのグループがここに集まっているか?」を問うことになる。一定能力ある者が集ま…

№1189 「地位の量」人間関係をとらえるには

№1189 「地位の量」人間関係をとらえるには シャインは発達心理学を企業内の人間関係に応用した。シャインの教科書には有益な内容が多い。 こんな文章はどのように理解したらいいだろうか。 「相互関係における人間の価値は、任意のある人が主張する地位の…

№1184 人を生かす質問の方法

№1184 人を生かす質問の方法 シャインの教科書にはこうしたプロセスコンサルテーションの手法として、質問の方法もいくつか紹介している。その中に「評価的質問」という考え方がある。 シャインは言う。 問題意識がある場合、問題に焦点を当てることにより、…

№1183 社内教育と社員の発達

№1183 社内教育と社員の発達 プロセスコンサルテーションではクライアントとともに問題を解決する姿勢を重視する。プロセスコンサルテーションでは解決を請け負うことはない。解決はクライアント自身が行わなければならない。コンサルテーションは判断を援助…

№1182 根回しとプロセスコンサルテーション

№1182 根回しとプロセスコンサルテーション E・シャインの「プロセスコンサルテーション」(白桃書房)を読み続けている。 シャインは組織が動くときの人の心理、行動を分析している。特に興味深いのは働きかけによって人が動く過程を洞察している点だ。人と…

№1168 Heifetzのリーダーシップ

№1163 Heifetzのリーダーシップ シャインのプロセス・コンサルテーションの勉強を少しずつ進めているが、いろいろなことに出くわしてしまって困惑している。知らないことが多すぎてとても困る。 その一つ、ハイフェッツのリーダーシップ論というのがある。 …

№1167 コンサルテーションに関する3つのモデル

№1162 コンサルテーションに関する3つのモデル 「プロセス・コンサルテーション」(E.H.シャイン著、白桃書房)を少しずつ読んでいる。これは経営コンサルに関する著書であるが、弁護士である私にも役立つ部分がかなりある。一つの助言が効果を持ち、クライ…

№1161 プロセス・コンサルテーション

№1161 プロセス・コンサルテーション 最近、E.H.シャインが著した「プロセス・コンサルテーション」(白桃書房)を読み出した。E.H.シャインは経営学の教科書に紹介されていたものだ。 社員と組織の関係を整理したキャリアコーンを提案した。経営学の分野で…

№1336 幹部はどのように養成されるか

№1336 幹部はどのように養成されるか 1. はじめに 経営者が往々に陥りやすい罠は幹部に自分と同じレベルを求める点だ。これと見込んだ社員に自分と同じレベルの成果を期待してプレッシャーをかけてしまう。成長途上の幹部候補にとって日常の重圧には耐えられ…

№1119 人間の開発

№1119 人間の開発 №1118で「キャリアの形成」を書いた。もう少し、つけ加えたい。 これから伸びていこうという企業に取って、すぐれた社員、優秀な幹部を養成したいと思うのは当然だろう。トップの役目は「時を告げるのではなく、時計をつくる」ことにある、…

№1118 キャリアの形成

№1118 キャリアの形成 中小企業の場合、どの会社も自社内でキャリアを積んでいくプロセスに苦労している。人材が育ち、幹部ができあがっていくかどうかで会社の成長が決められていく。少なくとも伸びていこうという企業にとって人材成長のプロセス、つまりキ…

№1102 組織が学習する(organizational learning)

№1102 組織が学習する(organizational learning) 私はかねがね組織が組織を生み出すようにしたいと思っている。一人に人間が組織を作りあげるのではなく、組織が自ら組織を作りあげていくのだ。組織が新人を迎え入れ、組織が学習プログラムを持ち、組織の一…

№1048 「見える組織」と「見えない組織」

№1048 「見える組織」と「見えない組織」 企業規模が大きくなると,徐々に組織化されていく。社長がいて,研究開発,製造,技術,販売と職能別の部門に分かれ,組織を成り立たせていく。会社の機能が分業化され,各部門は専門度を高めていくことになる。 さ…

№1023 競争戦略のマネジメント

№1023 競争戦略のマネジメント 経営学の大学生向け教科書「1からの経済学」(碩学社)を通勤途中で少しずつ読んでいる。新幹線出発まであと15分、それまでにまときれないかな。 今日は「競争戦略のマネジメント」の章を読んだ この本はこんな書き出しから始…

№1019 5つの競争要因(教科書も悪くない)

№1019 5つの競争要因(教科書も悪くない) マイケル・ポーターは競争を5つの要因に分析しました。 ① 既存企業同士のポジション争い → 同業他社の争いですね。 ② 新規参入の脅威 → 同じような商売が始まるような場合です。 ③ 代替品の脅威 → 別の品物が出てく…

№1016 戦略的であるということ

№1016 戦略的であるということ 経営学の教科書、「1からの経営学」(硯学社)を少しずつ読んでいる。今まで、ドラッカーとか経営に関わる本を読んで、考えをまとめてきた。それが独りよがりになっていないか、自分の考えが足らなかったか確かめる上ではよい…

№992 サプライチェーン経営の広がり

№992 サプライチェーン経営の広がり 最近、私のいくつかの顧問先で「在庫」が問題となっているので、「在庫」の勉強事始めということで「トヨタ式経営18の法則」(日経ビジネス、今岡善治郎)という本を読み始めている。これはすぐれた本だ。 仕入、製造、販…

№991 サプライチェーン経営

№991 サプライチェーン経営 最近、私のいくつかの顧問先で「在庫」が問題となっている。私としても「在庫」関する勉強を始めている。手始めに「トヨタ式経営18の法則」(日経ビジネス、今岡善治郎)という本を読み始めている。 これはサプライチェーン経営を…

№987 サプライチェーンの勉強。現場が必要

№987 サプライチェーンの勉強。現場が必要 最近、在庫に対する関心が高い。期せずして複数の顧問先で在庫が問題になっている。これらの事業者の業態は全く異なっている。 A社は不良在庫が増え、経営を大きく圧迫している。サプライチェーンがどこかで機能不…

№982 在庫がたまる

№982 在庫がたまる ある企業はリーマンショック以降、深刻な経営危機に陥った。商品が急激に売れなくなったのだ。在庫がたまり始め、反対に債務が膨らんでいる。借入で入ったお金は在庫となって会社に残っている勘定だ。 もちろん、在庫が残ったというのは結…

№981 「在庫」ってなんだろう。

№981 「在庫」ってなんだろう。 ある企業について、年来の懸案であった部門会計が確立した。この会社は小ロットだが高付加価値である商品を販売して利益をあげる事業戦略だった。部門会計をみて、予想以上に利益が出ていないことが判明した。 商品はうつろい…

№918 経営戦略の評価・選択

№918 経営戦略の評価・選択 経営相談にまたがる相談が増えてきたので、最近、経営学のイロハから勉強している。まずは経営戦略だ。イロハとはいってもかなり大切だ。 製品には寿命がある。教科書的には製品ライフサイクル(Product Life Cicle)があると言われ…

№917 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM) Product Portfolio Management

№917 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM) Product Portfolio Management 最近、経営にかかわる相談が増えてきている。 最近の相談の特徴はなんと言っても、リーマンショック、震災、円高、グローバリゼーションを特徴とした急激な情勢の変化だ…