名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

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環境と企業

№307 土壌汚染は誰の責任

№307 土壌汚染は誰の責任 土壌汚染対策法が施行されて以来,土壌汚染に関する訴訟が増えているような気がする。高度経済成長期に各地で廃棄物が捨てられたのだが,それが最近になって亡霊のように問題なってきたように思う。 優良宅地だと思って購入した土地…

№301 日本経団連の主張

№301 日本経団連の主張 ここ最近、温暖化と経済策に関心が向いている。日本経団連の対応があまりにひどいのでどうしても、経団連批判に頭が向く。日本経済同友会はそれなりにいいところもあると思うのですけどね。 日本経団連は2009年5月12日に「ポスト京都…

№299 排出枠取引

№279 排出枠取引 排出枠取引は、大口排出源(電力、鉄鋼、セメントなどエネルギー・産業部門)について、CO2などの温暖化ガスの排出量抑制しようという政策だ。日本の温暖ガスの50%がずか100社程度の企業から排出されている。私たちがエコバッグで一生懸命…

№298 地球温暖化と理想社会

№278 地球温暖化と理想社会 地球温暖化は、実際にはかなり抜き差しならないところまで来ている。IPCCという世界の権威ある科学者たちの集まりでは、温暖化の影響が、"very high confidence" つまり、きわめて高く確信できると評価した。ほっとけば、地球全体…

№297  エコポイント

№297 エコポイント エコポイントは経済的なインセンティブによって世の中の環境をよくしようという手法だ。自由な社会を発展させることと、エコの増進をねらった頭のいい制度だ。 社会主義計画経済は経済を停滞させ、国を疲弊させたといのはほぼ定着した評価…

№283 排出権取引に対する米国保守派の動き

№283 排出権取引に対する米国保守派の動き 現在、米国議会では気候変動法案の審議の真っ最中だ。排出権取引を含んだ総合的なエネルギー政策は下院を通過した。上院では新たな修正が提案される見込みだ。 米国のビジネス界は伝統的に規制を嫌う。Free market …

№282 ワシントンDC 温暖化問題と中小企業

№282 ワシントンDC 温暖化問題と中小企業 地球温暖化問題はエネルギー政策や経済構造の根幹に関わる問題と取り扱う。これにより世の中は急激に変わっていくのだから中小企業も無視はできない。ブッシュは温暖化問題にきわめて冷淡だったが、米国では実は企業…

№281 ワシントンDC(温暖化対策に対する企業の状況)

№281 ワシントンDC(温暖化対策に対する企業の状況) 地球温暖化問題の調査のためにワシントンDCにいる。 オバマ政権は地球環境問題に相当力を入れていることは我が国でも報道されているとおりであり、地球温暖化問題を新たな経済構造変革の課題と位置づけて…

№216 廃棄物は誰の責任? 拡大生産者責任

№216 廃棄物は誰の責任? 拡大生産者責任 廃棄物は事業活動に伴って必ず生じるやっかいものである。これをおろそかするとかなり手ひどい目にあう。ある業者が事務所の机の処理に困って,近所のゴミ収集場所に放置した。この業者は廃掃法違反で逮捕され,拘留…

№213 ドイツの産業界と気候変動

№213 ドイツの産業界と気候変動 ベルリンではドイツ産業連盟(BDI:Bundesverband der Deutschen Industire e.V)のスタッフと面談した。実に堂々たる建物で,太陽光が地下の部屋にまで届くよう配慮されていた。ドイツでは温暖化対策が徹底しており,昼間は室…

№209 廃棄物って何だろう。その2

№209 廃棄物って何だろう。その2 廃棄物は人によっては資源だ。でも,ゴミではないと言いつつ,野積みにしたり,廃掃法上の処理を起こった事例は枚挙にいとまがない。 法律も判例も,本人が資源だと言い張っても,ゴミはゴミだと言えるような基準を作ってき…

№208 廃棄物って何だろう。その1

№208 廃棄物って何だろう。その1 最近はゴミも資源だと言う。捨てられた携帯電話の中にレアメタルの「鉱脈」もあるそうだ。このように廃棄物も人によってゴミ,宝の山と違うことになる。 法律の分野では「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」とうい長い名前…

№207 環境コンプライアンス

№207 環境コンプライアンス 生産者にとってはゴミは無視できない問題だ。生産あるところに廃棄物有り。生きている以上うんこをするように,生産する以上,廃棄物は出る。しかし,廃棄物はもともといらないものだからそれにお金をかけたくない。そのため,つ…