番外 はーちゃんの休日 長女はーちゃんの第一志望の入試が昨日で終わった。試験直後の落ち込みはひどかった。でも、第2志望の私学合格が分かり、ひと安心というところだ。彼女は志望校合格は縁がないと思っていたらしい。第2志望合格の通知には彼女の救いと…

№700 我が友、ムカデくん ムカデは私の友達だった。 大学時代私の下宿は京都北白川にあって、瓜生山さらには比叡山に連なる山の中にあった。一戸建てのご機嫌な山荘のような建物で、裏は、名前は忘れたが大昔の天皇の息子さんの墓で宮内庁が管理していた。ま…

番外 はーちゃんの試験が始まった。 去年受験に失敗したはーちゃんだが、すっかりトラウマになっていて試験が怖いと言っている。一昨日などは、明日がこないでほしいなどと弱気なことを言っている。体育会系女子で、スポーツウェアなどで闊歩していたのだが…

№699 社長が逮捕される。 中小企業の場合、まじめにやっているようでもコンプライアンスが甘かったりする。 ■ 最近依頼者の会社に突然警察がガサ入れ（捜索令状を取って強制捜査すること）が入ってしまった。この会社は良好な会社で、営業実績もよい。何より…

番外 事務員ミーちゃん、ヤマちゃん 2人は私を担当する事務員だ。私はとても忙しいためスケジュール管理が大変で、彼女らに頼んでいる。私は分単位で管理されて二人から指示が飛んでくる。書面作成期限についても私に指示する。それらを守らないと私に対する…

№698 顧客から学ぶ－First of a Kind OPEN INNVATION（産業能率大学出版部刊）より 「IBMは顧客から学ぶプロセスも作り出した。」 IBMは従来、自社で開発し、自社で製品化し、自社で売り出すというクローズドなシステムを採用していた。しかし、コンピュータ…

№697 ある製造業のおっちゃん ある製造業のおっちゃんはかなり借金を抱え込んで大変だ。私の事務所に相談に来たとき、もう破産か逃げるしかないと追い詰められていた。確かに、現在の売り上げからすれば到底返せるあてはない。普通なら破産だ。 「確かに、債…

№696 IBMのイノベーション OPUN INNOVATION（産業能率大学出版部）ではIBMの成功例が紹介されている。 この部分を読むと、IBMやインテル、国内のコンピュータ産業のここ数年の動きの意味が理解できる。 著者チェスブロウはオープンイノベーションのある断面…

№695 美人 史記を読んでいるとよく「美人」という言葉が出てくる。後宮などに仕える女性たちで大王の覚えめでたき女性たちは美人と呼ばれていたらしい。紀元前の世界にすでに私たちが使う「美人」というのがあったというは驚きだ。 ともかく、美人はいい。私…

番外 好きということ ついさっきテレビ番組でダウン症の女の子が出てきた。お父さんは心臓病で彼女が子供のころに亡くなったらしい。お母さんに大切に育てられすくすくと育ち、初めてお母さんに手紙を書いた。手紙の最後は次のようにしめくくられていた。 「…

№694 商いの原点（すばる社） この本には、安土桃山時代から江戸時代にかけての商人達の活動や思想が触れられている。経営というと、ドラッカーとか、ランチェスターとかいろいろ勉強すべきことがあるが、私たち日本の経営者のルーツを知っておくのも経営者…

番外 盲導犬ピーちゃん、事務所に帰る。 主人がいなくなるとすぐにピーピー鳴く盲導犬ピーちゃんが学校から帰ってきた。さすがに教育の成果は大したもので、多少は我慢ができるようになった。じっとしているピーちゃんはいかにも盲導犬で頼もしい。彼は「か…

№693 ビジネスモデルの定義 米国流、経営学は実におもしろい。 OPEN INNOVATIONの著者ヘンリー・チェスブロウはハーバード・ビジネス・スクールに所属し、マネジメントの研究を行っている。ビジネス社会の現実を分析する独創的なアイディアはどこから生まれ…

№692 おもしろそうだ。オープンーイノベーション OPEN INNOVATION（大前恵一朗訳、産業能率大学出版部）を読み始めた。これはかなりおもしろそうだ。 従来、イノベーションは企業内部で生み出し、企業だけで活用することが利益があげるものとされてきた。著…

№691 ソフトウェア開発と契約 №699でははソフトウェア開発に伴う紛争を紹介したが、調べてみると、経済産業省の研究会が「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」最終報告書を平成19年4月13日に公表していることが分かった。 http:…

番外 盲導犬ピーちゃん学校に帰る。 スタッフの盲導犬ピーちゃんは、人がいなくなるとぴーぴー鳴く。盲導犬はどんな時でも、それが2時間でも3時間となっても忍耐強く主人を待たなければならない。鳴くなんてのはとんでもないことだ。でも、ピーちゃんは1時間…

№690 きもかわ？ ハダカデバネズミ 一生を地中で暮らすアフリカのネズミだ。私は自分に子供ができるまでこんなネズミが世の中にいることを知らなかった。長男ひーちゃんが幼児だった頃、動物絵本に紹介してあった。絵本というのは本当に専門性が高い。自動車…

番外 けいさつに行く 国選弁護と言って、もちろん強制ではないが、弁護士の務めとして刑事事件を引き受けなければならない。ほとんどボランティアベースでやることになる。今日は、被疑者国選と言って、起訴前に被疑者に接見し、これから自宅に帰るところだ…

№689 ソフトウェア開発と契約 ソフトウェア開発という知的商品のは値段があってないような気がしてしまう。シロウトからみると、高すぎるじゃないかとか、商品の品質は大丈夫なんだろうかとか分からないだけに疑り深くなる。 これは弁護士かも同じかも知れな…

番外 名古屋は雪 朝、起きたら名古屋は雪だった。妻と娘は朝から出かけ、長男ひーちゃんはインドに行ってしまった。めずらしく次男なーちゃんには練習がない。私と二人きりになってしまった。雪のせいもあって、なんだか静かだ。 「おい、サッカーの練習はな…

№688 労働組合のシュプレキコール 最近ではめっきり少なくなったが、労働組合が会社でシュプレキコールをあげて宣伝活動を行うことがある。こうした活動は正当な組合活動として許されるだろうか。 中小企業では労働組合にこんなことをされたら経営者はすっか…

№687 どうするブランド化 豊橋に法律事務所開いて、大きくさせたいと悩んでいたら、友人が相談に乗ってくれた。 彼女はコンサルティング業をやっていて、事業のブランド化などを手がけている。今回は無料相談ということで、雑談していた。 私は法律サービス…

№658 変化がなければ生きていけない 最近、ヒマを見つけては「ドラッカー名言集」（ダイヤモンド社）を読んでいる。 ドラッカーはけっこう分厚い本が多いので本格的に読むとなるとかなり決意がいる。なかなか決意に至らないので名言集をぱらぱら見ては、そう…

番外 エロ本が 今日は久しぶりに時間があったので散歩した。そしたら近所の林の中に雑誌が無造作に捨ててあった。 そういえば、子供の頃、林の中にエロ本が無造作に捨ててあったことがあった。「おお、こんなところに禁断の書が」と友達と喜んでみたものだ。…

№685 息を呑む！「田中一村」 私の大好きな日本画家に田中一村がいる。初めて見たのは奄美行きの飛行機に備え付けられていたANAの雑誌の紹介記事だった。南の島が好きな人には思わず息を呑むほど感動する絵ではないだろうか。 彼は明治41年に生まれ、大正15…

№684 マイケル・マークスとトム・スペンサー マークス&スペンサー（Marks & Spencer, 略称：M&S） 「1894年にマイケル・マークスとトム・スペンサーの2人でリーズに開業。1905年にスペンサーが、1907年にはマークスが相次いで死去するが、その後も発展を続け…

№683 労働協約・就業規則・労働契約 労働者の待遇を決める基準として労働協約、就業規則、労働契約がある。これらの相互関係はどのようになっているだろうか。例えば、賃金を下げようと言うときに、これらの相互関係は押さえておく必要がある。 雇用は契約で…

№682 事業再生のための諸手続 法的手段は債務整理の最終手段です。 大きな債務が経営上の重荷となって事業が立ち行かない場合については法的手段による整理も検討する必要があります。この場合に、営業利益が生み出されていることが必要です。つまり、どのよ…

№681 ある火災保険に関する相談 友人の社長から「火災保険が出ない」という相談を受けた。 保険というのは「保険（ほけん、insurance）は、偶然に発生する事故（保険事故）によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭（保険料）を出し合い、その資…

№680 長男ひーちゃんの冒険 長男ひーちゃんは最近海外旅行にすっかり自信を持っている。 一昨年は1ヶ月間ギリシャを自転車でまわった。去年は1ヶ月間南米を自転車でまわった。南米ツアーは下痢や野犬と戦いながら荒野を突っ切ったそうで、言葉も分からないま…