名古屋・豊橋発,弁護士籠橋の中小企業法務

名古屋,豊橋,東海三県中小企業法務を行っています。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

№184 派遣切りには反対だ。

中小企業法務 №184 派遣切りには反対だ。 派遣労働が問題になっている。私の事務所は労働者側の労働事件はほとんど無いのだが最近はいわゆる派遣切りの相談が来ている。名古屋はトヨタ本家のお膝元だけに,今回の不況は中小企業経営者にとっても,労働者にと…

№ 183 商売のこつ(その1)

№ 183 商売のこつ(その1) 最近,私の事務所が「行列」ができている。事件が急増しているのだ。事務員の残業が増え,このままでは暴動が起きかねない。お客様あっての法律事務所だから,これはもちろん事務所にとっては喜ばしいことだ。 問題はその原因であ…

№182 準備金は25%?

中小企業法務 №182 準備金は25%? ある企業の話だが,新しい会計士に資本準備金がかなり上回っているので,縮減してはどうかというアドバイスを受けた。というよりは,資本の25%まで下げなければならないということなのだ。実はその意味がよく分からない。…

№181 資本準備金

№181 資本準備金 会社法には資本,資本準備金,利益準備金,任意積立金とある。 商法から会社法に移って,資本金の役割はかなり小さくなった。最低資本金制度が廃止されたし,新株の引き受け,払い込み,給付担保責任もなくなってしまった。そうなると「資本…

№180 ネコが好き。

中小企業法務ではありません。№180 ネコが好き。 あなたはネコ? それともイヌ? ネコは個人主義で,家につく。イヌは集団主義で,人につく。ネコはゆったりと人と接し,イヌは高いテンションで人に接する。あのイヌのテンションにはなかなかついていけない…

№179 ある「欠陥」機械と訴訟

№179 ある「欠陥」機械と訴訟 事故というのは思わぬ所に起こる。まさか,こんな事故が? 企業としてはそんなことのために裁判に巻き込まれるのかといやになるだろう。 例えば機械はどうだろうか。機械によって製品を作る場合には人の力ではできない大きな力…

№178 部品の欠陥

中小企業法務 №178 部品の欠陥 中小零細業者にあっては様々部品を作り上げる。しかし,小さな部品だからと言って役割は小さいとは限らない。ブレーキなどの人の生命にかかわる部品の場合,小さな部品だからと言って放置できない。例えば,折れるとか,割れる…

№177 欠陥商品

中小企業法務 №177 欠陥商品 製造物責任法ができたときは,どの企業も我が社の責任の射程範囲についていろいろ議論していた。新しい法律の射程範囲が見えないため,いろいろ困っていたように思う。 しかし,事故というのは思わぬところで起こる。こんにゃく…

№176 おとうさん最悪

№176 おとうさん最悪 私の娘は17才になるが,最近,急にからだができあがってきた。夜,私が遅い食事のために座っていると,たまたま娘が私の横に立った。座った私の顔の位置は,立った娘の胸の位置だ。横から見ると胸もふくらみ,「おっ,はーちゃん,胸お…

№175 まちづくりの楽しみ

№175 まちづくりの楽しみ まちづくりの活発な地域は,どこも住んでみたくなる。それは,おもしろい人たちが住んでいるからだ。みんな集まって,にぎやかにしている。 平成18年,いわゆる「まちづくり三法」が改正された。大店立地法,都市計画法,中心市街地…

№174 みなさまありがとうございます。

№174 みなさまありがとうございます。 いろいろ考えてみました。前号は,相談内容の例示ですが,少し,論点として整理してみました。 中小企業同友会としては,主体的,自律的な活動ができるという視点や,労使見解など大切にしなければなりません。もう少し…

№173 ブログ仲間のみなさんにお願いがあります。

№173 ブログ仲間のみなさんにお願いがあります。 ブログ仲間のみなさんにお願いがあります。 愛知県中小企業家同友会では「経営相談室」を設け,法律相談を始めとした相談活動を開始することになりました。不況下,同友会としても共に戦おうということで,私…

№172 信用保証協会

中小企業法務 №172 信用保証協会 中小企業法務を扱う上で,信用保証協会の位置づけは難しい。ちょっと考えがまとまらない。 単純に考えれば,信用保証協会が連帯保証人となるため,企業は融資を得られるということになるため,ありがたいということになる。 …

№171 銀行の説明責任

中小企業法務 №171 銀行の説明責任 銀行は顧客に対して説明責任を有する。この説明責任とは何のだろうか。 銀行法12条の2,第2項では「銀行は、内閣府令で定めるところにより、その業務に係る重要な事項の顧客への説明、その業務に関して取得した顧客に関す…

№170 どどいつどいどい

№170 どどいつどいどい 都々逸は江戸末期,名古屋熱田で生まれた。熱田は桑名までの「七里の渡し」の宿場町として大いににぎわったらしい。何でも「お亀」という遊女が大いに人気だったということで,私も一度,この遊女と遊んでみたい気がする。 熱田節の節…

№169 独占禁止法と銀行融資

№169 独占禁止法と銀行融資 独占禁止法は適正な自由競争の保護を目的にした法律だ。中小企業と大企業とでは力関係が異なるため適正な取引価格を構成できない場合がある。本来の商品価値以下の取引が横行する。独占禁止法はそれを制限する方向で機能する。た…

№168 社長,あんたはえらい!

中小企業法務 №168 社長,あんたはえらい! 最近,自動車部品の金型業を目的とする会社の相談を受けた。昨年10月ころから業績が悪化し,あっというまに約6割減産になり,事業はきわめて悪化した。銀行関係の債務を支払うことができない状況に追い込まれた。…

№167 信用リスク

№167 信用リスク ウィキペディアによると「信用リスク(しんようリスク)とは、債務者が、債権を履行できなくなるリスクのことである。デフォルトリスク(債務不履行の危険性)とも言う。」「信用リスク管理は貸出を業務の柱としている金融機関にとっては、…

№166 リレーションバンキング

中小企業法務 №166 リレーションバンキング ここ数日,金融機関の自己資本率の問題に関心が向いている。 従来のBIS規定では資本の評価について信用リスクのみを考慮していたが,新BIS規定では市場リスク,オペレーショナルリクスも加わっている。リスク評価…

№165 天下布武

中小企業法務ではありません。 №165 天下布武 尾張と言えば,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康。薩摩の西郷隆盛や,土佐の坂本龍馬と時代を築いたky郷土の英雄たちは今でも自分たちの誇りとなっている。関羽や張飛も中国では神様になって拝まれているそうだ。モ…

№164 劣後債権と自己資本率

中小企業法務 №164 劣後債権と自己資本率 自己資本率が銀行安全の基準であるという。国際的には自己資本率は8%であり,国内的には4%が基準だ。この自己資本率がクリアできれば,銀行は融資をしてくれるはずだ。確かに,何らかの自己資本率の向上,例えば公…